背面パネルは取り外し可能で、電池パックも交換可能。SIMは背面カバーを外して装着する。SIMカードのサイズは昨今の主流になっているnanoSIMではなく、microSIMだ。2枚装着できるため、nanoSIMをmicroSIMサイズに変換できるアダプターが2個同梱(こん)されている。SIMスロットとは別に、独立したmicroSDカードのスロットを搭載。SIMスロットとmicroSDスロットを併用する端末が多い中、2枚のSIMと1枚のmicroSDを同時に使えるのは評価すべき点だ。
カラーバリエーションはブラック、ミラー、ブリーン、チェリーレッドの4色から選べる。ブリーンはブルーとグリーンを組み合わせた同社の造語で、Wikoのブランドカラーでもある。2017年2月に発売した前モデル「Tommy」のブリーンは、光沢を抑えたマットな質感だったが、Tommy3 Plusは光沢のあるメタリック調のブリーンになっている。個人的にはブリーンとチェリーレッドにWikoらしさを感じるが、長く使い続けるなら、飽きがこないミラーやブラックが無難かもしれない。
ハイエンド機よりもワンテンポ遅い操作感
CPUは台湾の聯発科技(メディアテック)製のMT6739WW(1.5GHz×4コア)で、RAM(メモリー)は2Gバイト、ROM(ストレージ)は16Gバイト。いかにもエントリーモデルの仕様で、軽快な操作性は期待できない。実際に使ってみても、操作の反応やアプリの起動が遅いことが気になった。例えば、顔認証のロック解除には2秒ほどかかる。「カメラ」アプリを起動したときも、シャッターを押せる状態になるまで1~2秒かかる。シャッターチャンスを逃すこともありそうだ。
筆者は普段、ハイエンドのスマホを使っているので、タッチパネルの反応もワンテンポ遅いように感じた。正直に言えば、2~3年前のスマホを使っているような印象だ。しかし、現在使っているスマホが2~3年前に発売されたエントリーモデルであれば、Tommy3 Plusの動作は気にならないかもしれない。購入を決める前に、店頭で実機に触れることをお勧めする。