今回レビューするSIMフリースマートフォンは、2019年3月15日に発売された台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)の「ZenFone Max Pro(M2)(ZB631KL)」だ。「ZenFone Max」シリーズは、大容量バッテリーをセールスポイントとするミドルクラスの機種である。
ZenFone Max Pro(M2)は5000mAhのバッテリーを内蔵し、最大約35日間の連続待受時間を実現しているという。メーカー希望小売価格は3万5500円(税別)。ASUSから借りた端末を1週間ほど使ってみた。
大画面ながら持ちやすいサイズ感
ZenFone Max Pro(M2)は、6.3インチのIPS方式の液晶ディスプレーを搭載。画面の縦横比は19:9で、解像度はフルHD+(2280×1080ドット)である。Webページやメールの視認性はもちろん、画像を表示するにも十分なスペックといえる。
画面上部にはノッチ(切り欠き)があり、そこに1300万画素カメラとLEDフラッシュを搭載している。顔認証にも対応しているが、顔を立体的に認識するカメラやセンサーは搭載していないので、2D(平面)認証になる。
エッジ部はわずかに丸みを持たせた、いわゆる「2.5Dディスプレー」になっている。左右のベゼル(枠)は細いが、ディスプレー下部のみ、やや太めになっている。本体サイズは高さ157.9×幅75.5×厚さ8.5ミリで、重さは約175グラム。数値を見ると、やや大きめのスマホをイメージするかもしれないが、実際に手に持つと、ベーシックなサイズ感で意外と軽く感じられた。
実際、6.1インチ画面を搭載するiPhone XR(194グラム)より約19グラム軽く、さらに5.8インチ画面のiPhone XS(177グラム)よりもわずかに軽い。大容量バッテリーを搭載しつつ、ここまでの軽量化を実現していることは高く評価すべきだ。