今回紹介するSIMフリースマホは、米グーグル(Google)の「Google Pixel 3a」だ。国内では2019年5月から公式オンラインストアでSIMフリーモデルが販売されている。このほか、NTTドコモ版とソフトバンク版もある。
Google Pixel 3aは2018年11月に発売された「Google Pixel 3」の廉価モデルだ。CPUの性能には差があるものの、ディスプレーやカメラのスペックに大差はなく、「普及版」と呼んでもいいだろう。
3aの価格は4万8600円(税込み、以下同じ)だ。Pixel 3(64GBモデル)の価格は9万5000円なので、半額程度である。
筆者はPixel 3を普段使っていることもあり、「Pixel 3aが出るのを待つべきだったのか?」と思ったこともある。Pixel 3の使い勝手を知っている筆者の視点で、Pixel 3aをチェックしてみた。
ディスプレー画質や背面パネルの質感が微妙に異なる
Google Pixel 3aを使った印象を述べる前に、上位モデルのPixel 3とのスペックの違いを整理しておこう。
Pixel 3 | Pixel 3a | |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 845 | Snapdragon 670 |
ディスプレー | 5.5インチ(2160×1080ドット) | 5.6インチ(2220×1080ドット) |
フロントカメラ | デュアルカメラ(広角+標準) | シングルカメラ |
バッテリー容量 | 2915mAh | 3000mAh |
ワイヤレス充電 | ◯ | - |
防水 | ◯ | -(防滴) |
CPUは、Pixel 3がハイエンド向けのSnapdragon 845を搭載しているのに対し、Pixel 3aはミドルレンジ向けのSnapdragon 670を用いている。画面はPixel 3aが少しだけ縦に長く、そのぶんだけ解像度も高い。
アウトカメラのスペックは同じだが、フロントカメラに違いがある。Pixel 3は広角レンズを搭載し、グループでの自撮りがしやすいことが特徴だ。
Pixel 3aのディスプレーは、Pixel 3と同じく有機ELが採用されている。しかし、同じコンテンツを表示して比べてみると、Pixel 3のほうがコントラストが強く、Pixel 3aは色が薄めに表示されるようだ。