インカメラのスペックには差がある。Pixel 3は標準と広角の2つのレンズを搭載し、有効画素数は800万画素。自撮り棒などを使わなくても、広い範囲を撮影できることを特徴としている。
一方のPixel 3aは標準レンズのみで、有効画素数は800万画素。セルフィー(自撮り)を撮ることが多い人は、Pixel 3を選んだほうが表現の幅が広がるだろう。
純粋なAndroidは使いやすく安心感もある
Pixel 3aは、純正のAndroid 9を搭載している。Googleの標準アプリは漏れなくプリインストールされている。決済サービス「Google Pay」も利用でき、日本独自の「おサイフケータイ」も利用できる。
Androidのスマホは、メーカーによっては、独自のUIが盛り込まれている。その結果、ブラウザーやカレンダーアプリが2つずつプリインストールされている、といったことになりがちだ。使い方に迷う人もいるだろう。
その点、Pixelは完全にGoogleサービスのみの仕様。潔いほどに無駄がない。このことを大きな魅力と捉える人は少なくない。長く使っていく上で、OSのアップデートが早いというメリットも享受できる。
日常的な用途で、アプリの起動やタッチレスポンスに不満を感じることはなかったが、スマホの性能をベンチマークできる「AnTuTu Benchmark」アプリを使って、Pixel 3とPixel 3aの値を比較してみた。
ディスプレー画質やカメラ性能、パフォーマンス、それぞれPixel 3には及ばないものの、その差は2モデルを使い比べた人でないと気にならないレベルだ。パフォーマンスを最重視する人や、ワイヤレス充電が必須という人を除けば、Pixel 3よりもPixel 3aを選んだほうが断然お得だろう。
ゴーズ 代表取締役