今回紹介するSIMフリースマートフォンは、韓国サムスン電子の「Galaxy A7」だ。楽天モバイルが2019年9月6日に発表し、10月1日から販売されている。楽天モバイルのMVNOおよびMNO(自社で基地局などを持つ通信キャリア事業)に対応する端末だ。ただしSIMロックはかけられておらず、他社回線のSIMを挿して使うこともできる。
価格は税別3万8000円だ。今回は楽天モバイルのMVNOのSIM(ドコモ回線のSIM)を挿して、Galaxy A7の実力を徹底検証した。
デザインや仕様は新しさに欠ける
Galaxy A7の画面サイズは約6.0インチで、解像度はフルHD+(2220×1080ドット)。最近は画面上部にノッチ(切り欠き)を設けてインカメラを搭載する機種が多いが、Galaxy A7にノッチはない。画面上下のベゼルは太めだ。
やや古いというか、1〜2世代前のデザインという印象は否めない。主力のGalaxy SシリーズとNoteシリーズが曲面ディスプレーを採用し、左右のベゼルがほとんど見えないほどの狭額縁を実現していることが記憶にあるからかもしれない。
本体の底部にUSBポートとイヤホンジャックを備えている。USBポートの形状は最近主流のType-CではなくmicroUSBだ。そこを残念に感じるユーザーもいるだろう。
有機ELディスプレーの視認性は申し分ない。ブルーライトを軽減したり、夜間の使用に適した「ナイトモード」に切り替えたりすることもできる。また、スリープ状態で現在時刻や電池残量などを確認できる「Always On Display」機能を搭載している。黒く表示され発光しない部分は、電池をほとんど消耗しない有機ELの特性を生かした機能だ。
カラーはブルー、ブラック、ゴールドの3色から選べる。筆者はブルーを借りて使ったが、背面パネルはメタル素材にガラスを重ねたような光沢が強い仕上がりだ。
一見、フラットで角張った端末に見えるかもしれないが、エッジ部は2.5Dのカーブが施されている。手にすると指先がカーブに当たり、結構良い感じでフィットする。ただし横幅が約76.8ミリと結構あるため、片手でこなせる操作には制約があるだろう。