今回紹介するSIMフリースマートフォンは、米Apple(アップル)の「iPhone SE(第2世代)」だ。第1世代は4インチのディスプレーを搭載し、2016年3月に発売された。第2世代は4.7インチのディスプレーを搭載し、2020年4月に発売された。両モデルは「発売時点のiPhoneのラインアップの中では最も画面サイズが小さく、デザインは既存機種を踏襲し、最新のチップを搭載している」点で共通している。
Appleは2019年9月に最新ラインアップとして「iPhone 11」シリーズ3機種を発売した。SIMフリーモデルを直販で購入する場合、最も安いのは「iPhone 11」で税別7万4800円(64Gバイト)だが、iPhone SEはさらに安い税別4万4800円(64Gバイト)だ。
「新しくて安くiPhoneを買いたい!」という人は、iPhone 11かiPhone SE(第2世代)のどちらを選ぶべきかで迷うことになるだろう。そこで、ここでは筆者が2つのモデルを使い比べて受けた印象も交えながら特徴を紹介していきたい。
多くのユーザーに慣れ親しんだサイズ感が魅力
iPhone SE(第2世代)の最大の特徴は「小ささ」だろう。4.7インチのディスプレーを搭載し、サイズは高さ138.4×幅67.3×厚さ7.3ミリ、148グラムだ。最近は6インチ以上のディスプレーを搭載する機種が多く、ボディー幅も70ミリを超えるのが普通である。そのため初めてiPhone SE(第2世代)を手にしたときは、かなり小さく軽い端末だと感じた。
4.7インチ画面は、2014年に発売されたiPhone 6以降、6s、7、8と長きにわたってユーザーに人気だったサイズである。新デザインの「iPhone X」シリーズが発売されてからもiPhone 8は売れ続けていたので、4.7インチを「ちょうどいいサイズ」と感じている人が多いのだろう。
筆者は普段、画面が大きめのスマホを使うことが多いため、iPhone SE(第2世代)の画面はかなり小さく感じた。しかし使い続けるうちに、片手でコントロールセンターを開いて、Wi-Fiをオフにしたり画面の明るさを調整したりといった操作が素早くできる便利さを思い出した。片手で使う場面が多い人にとってはiPhone 11よりも使い勝手が良いだろう。