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 今回使ってみたSIMフリースマートフォンは、中国OPPO(オッポ)の「OPPO Reno7 A(以下、Reno7 A)」だ。「Reno A」シリーズは日本向けに開発されたミッドレンジモデルで、おサイフケータイ、防水・防じんに対応していることが特徴。これまでに3モデルを発売し、累計出荷台数は130万台に達しているとのこと。

中国OPPOの「OPPO Reno7 A」
中国OPPOの「OPPO Reno7 A」
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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 OPPOは例年であれば、夏場にハイエンドやローエンドを含む複数のモデルを日本市場に投入していたが、2022年はReno7 Aだけで勝負するようだ。auやUQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイルといったキャリア、IIJmioやmineoなど多くのMVNOで取り扱い、さらにはキャリアなどにひも付かないオープンマーケットでも販売される。販売価格は6月16日にオープンしたOPPO公式オンラインショップで4万4800円(税込み、以下同じ)。

 今回はOPPOから2週間ほど端末を借りた。筆者は2021年7月から「OPPO Find X3 Pro」というハイエンドモデルを使っていて、それまでも数機種のOPPO端末を使うなど、OPPOは好きなメーカーの1つである。そんな筆者の個人的な印象も交えてレビューしたいと思う。

新しさを実感できるデザインが魅力

 Reno7 Aに最初に触れたのは、2022年6月16日に開催された発表会だった。スペックとしては前モデルの「OPPO Reno5 A(以下、Reno5 A)」から大きく進化したわけではないが、「システム劣化防止機能を新搭載し、サクサクの操作感が36カ月続く」ことをセールスポイントとうたっている。この点は長く使ってみないと評価ができない。レビューするには厄介な端末だと思ったが、実機に触れるとデザインがよく、操作感も快適だった。使う期間に関係なく、多くの人に好まれるように感じた。

2022年6月16日に開催された発表会では、スマホの買い替えサイクルが延びている状況を踏まえて、快適な操作性が長く続くことを重視して開発したことがアピールされた
2022年6月16日に開催された発表会では、スマホの買い替えサイクルが延びている状況を踏まえて、快適な操作性が長く続くことを重視して開発したことがアピールされた
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 Reno7 Aは約6.4インチの有機ELディスプレーを搭載。ディスプレー内に指紋センサーを備えている。解像度は2400×1080ピクセルで、リフレッシュレートは最大90Hzに設定できる。ちなみに、前モデルのReno5 Aは液晶ディスプレーで、指紋センサーは背面にあった。Reno7 Aのディスプレーはハイエンドに近い仕様に進化したと言えよう。実際に明るく鮮やかな画質で表示でき、Webページの小さな文字などもクッキリと表示される。

サイズは約159.7×73.4×7.6mmで、重さは約175g。前モデルのReno5 Aより0.6mm薄くなり、7g軽くなっている
サイズは約159.7×73.4×7.6mmで、重さは約175g。前モデルのReno5 Aより0.6mm薄くなり、7g軽くなっている
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初期設定のリフレッシュレートは60Hzだが、90Hzに変更できる
初期設定のリフレッシュレートは60Hzだが、90Hzに変更できる
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 右側面に電源ボタン、左側面にSIMカードスロットと音量ボタンを配置。SIMカードスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、2枚目のSIMの代わりにmicroSDカード(最大1TB)を装着することも可能。さらに、eSIMにも対応しているので、nanoSIM+eSIMという組み合わせでデュアルSIMを使うことも可能。このフレキシブルさは、大きなアドバンテージと言えるだろう。

右側面に電源ボタン
右側面に電源ボタン
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左側面にはSIMカードスロットと音量ボタンを搭載
左側面にはSIMカードスロットと音量ボタンを搭載
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eSIMにも対応
eSIMにも対応
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 本体の上部にはマイクのみ。下部にイヤホンジャック、USB Type-Cポート、スピーカー、マイクを搭載している。なお、USBケーブルとイヤホンは付属していない。スピーカーはモノラルで、音楽を聴いたり、映画を見たりするには物足りなく感じた。音質にこだわる人は、お気に入りのヘッドホンで聴くことをお勧めする。ハイレゾにも対応している。

底部にイヤホンジャック、USB Type-Cポート、スピーカーを備える
底部にイヤホンジャック、USB Type-Cポート、スピーカーを備える
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