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 今回レビューするSIMフリースマートフォンは、台湾ASUSTeK Computer(エイスーステック・コンピューター)の「Zenfone 9」だ。6軸のジンバルモジュールを内蔵し、揺れを抑えた動画を撮影できることを最大のセールスポイントとしている。RAM(メインメモリー)とストレージの容量が異なる3モデルが用意されており、8GB+128GBモデルは9万9800円(税込み、以下同)、8GB+256GBは11万2800円、16GB+256GBは12万9800円となっている。筆者はASUS JAPANから借りた16GB+256GBモデルを使ってみた。

台湾ASUSTeK Computerの「Zenfone 9」
台湾ASUSTeK Computerの「Zenfone 9」
(撮影:村元 正剛)
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触れば欲しいと思う人が多そう、その理由は?

 Zenfone 9は大手キャリアが取り扱っていないこともあり、市場ではさほど目立っていないように思う。しかし、実機に触れると「こんなスマホが欲しかった」と思う人が多いのではないか?そう感じさせてくれる機種だ。

 筆者がZenfone 9を実際に使って、特に評価しているのは次の6つのポイントだ。

  • 1 片手持ちで楽に操作ができる
  • 2 明るくキレイな写真が撮れる
  • 3 滑らかな動画が撮れる
  • 4 サクサクと軽快に操作できる
  • 5 内蔵スピーカーの音がいい
  • 6 おサイフケータイと防水に対応

 それぞれを評価する理由を述べていく。

(1)片手持ちで楽に操作ができる

 ディスプレーは5.9インチで、最近のスマホとしては小さめだ。そのため、横幅が約68.1mm、重さが約169gというコンパクト設計で、片手で操作しやすいことが利点。筆者の手はさほど大きくはないが、片手だけの操作がしづらく感じることはなかった。ディスプレーの下部を軽くスワイプするだけで、画面表示を引き下げる機能もあるので、手が小さめの人でも片手で軽快に操作できるはずだ。

5.9インチの有機ELディスプレーの解像度は2400×1080ドット。リフレッシュレートは最大120Hz
5.9インチの有機ELディスプレーの解像度は2400×1080ドット。リフレッシュレートは最大120Hz
(撮影:村元 正剛)
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 右側面には音量ボタンと「ZenTouchボタン」を搭載。ZenTouchボタンは電源ボタンと指紋センサー、タッチセンサーを一体化したもの。2回押してGoogleアシスタントを起動したり、上下になぞってWebページの先頭に戻したり、最後尾に移動したりもできる。なお、ZenTouchボタンに割り当てる機能は、ユーザーの使い方に合わせてカスタマイズできる。筆者は普段、スマホを左手で持つため、このZenTouchボタンを有効に活用できなかったのだが、片手でスピーディーに操作したいなら、右手での操作に慣れたほうがよさそうだ。

右側面に音量ボタンとZenTouchボタンを搭載
右側面に音量ボタンとZenTouchボタンを搭載
(撮影:村元 正剛)
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ZenTouchボタンには、自分がよく使う機能を割り当てられる
ZenTouchボタンには、自分がよく使う機能を割り当てられる
(撮影:村元 正剛)
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