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 緊急事態措置の延長が発表された2020年5月4日、新しい13インチMacBook Proが登場した。速攻で購入した。筆者にとって、2013年のRetinaディスプレイモデル以来の13インチMacBook Proだ。

 2013年の古いMacBook Proは、メモリーが8GBしかなかったこともあり、適当なタイミングで代替わりさせたかった。だが、2016年以降のモデルに採用されたバタフライ構造キーボードの悪評を耳にするたびに、購入モチベーションがいまひとつ上がらず、ずるずると古いMacBook Proを使い続けていた。

 そのような状況で、2019年末に発売され、シザー構造のキーボードを復活させた16インチのMacBook Proでは、キーボードに関する悪評を耳にすることがなかっただけに、13インチの新モデルへの筆者の期待はいやが上にも高まっていた。

 購入ボタンをクリックする瞬間、「14インチモデルの登場が噂されていたけど、今このタイミングで13インチモデルを購入することが正しい選択なのか」という不安が一瞬脳裏をかすめた。しかし、それは、クリックするタイミングを300ミリ秒遅らせただけにすぎず、「欲」が勝った。

今回購入したMacBook Proの13インチモデル。主な仕様はThunderbolt 3ポート×4基、2.0GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサー、32GBメモリー、512GB SSDストレージ。税別価格は22万8800円
今回購入したMacBook Proの13インチモデル。主な仕様はThunderbolt 3ポート×4基、2.0GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサー、32GBメモリー、512GB SSDストレージ。税別価格は22万8800円
(筆者撮影)
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 一瞬悩んだ末に、Core i5のモデルを設定した。Core i7にも食指が動いたが、予算に限りがある中で、最大限のパフォーマンスを得ることを考えると、メモリーを標準の16GBから32GBに倍増する道を選んだというわけだ。また、音楽制作を本業とする筆者として、機材持ち込みのモバイルレコーディングで活用することも想定しなければならない。レコーディングで使っているDAW(音楽制作ソフトウエア)「Pro Tools」の推奨メモリーが32GBなのだ。

 ストレージは最小の512GB。ソフトウエアやファイルの大容量化が進行する昨今の状況を考えると512GBではいささか心もとないが、メモリーを増やしたことで価格が税込みで25万円を突破したわけだし、ここは財政規律を重んじて我慢した。5月4日に注文し、配送されたのが5月24日だった。3年前にiMacを購入して以来の新しいマック導入だったので、到着するまでの20日間は待ち遠しかった。

 バタフライ構造キーボードのモデルを所有した経験がない筆者は、打鍵感や打鍵時のノイズについて比較評価することはできないが、もともとノートブックでまとまった量の文字を入力する機会が少ない筆者には、ノートブックのキーボードにそれほどこだわりはない。ただ、物理キーとして復活したescキーや逆T字配列の“まっとう”な矢印キーを眺めていると、バタフライ構造モデルはさぞ使いにくかったのであろう、ということは想像できる。

 気になったのは、同じシザー構造であっても、古いモデルよりキーストロークが短くなっている点だ。例えば、Retinaディスプレイモデルよりさらに前の、ディスクドライブを搭載した2012年のMacBook Proと比較すると、違いが顕著だ。

 新しいMacBook Proのキーは、沈み込みのストロークが明らかに浅い。シザー構造自体進化したことで、ボディーの薄型化に貢献していると考えるべきであろうが、筆者の好みをあえて言わせてもらうと、2012年モデルの深く沈み込むストローク感のほうが好きだ。

シザー構造キーボードが復活した新しいMacBook Pro。キーストロークが増している
シザー構造キーボードが復活した新しいMacBook Pro。キーストロークが増している
(筆者撮影)
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同じシザー構造ながら、2012年モデルのキーボードは、現状のモデルより長い。体感で比較すると、かなり深く沈み込むように感じる
同じシザー構造ながら、2012年モデルのキーボードは、現状のモデルより長い。体感で比較すると、かなり深く沈み込むように感じる
(筆者撮影)
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