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 日経アーキテクチュア2019年12月12日号の表紙を飾るのは、特集に登場する建築家の隈研吾氏です。

(写真:山田 愼二)
(写真:山田 愼二)
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 毎年12月の恒例となりつつある「編集部が選ぶ10大建築人2020」で、「アーキテクト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。この企画は今回で4回目。隈氏は初回に続いて2度目の栄冠です。

 渋谷開発、木造、国立競技場といったところはすでに皆さんもご存じと思いますが、ほかにも「明治神宮ミュージアム」(2019年10月開館)や全日本空輸(ANA)ボーイング機の機内デザイン監修、アシックスと共同開発したスニーカーなど、あらゆる領域で活動を展開しています。

明治神宮の南参道から見た明治神宮ミュージアム(写真:日経アーキテクチュア)
明治神宮の南参道から見た明治神宮ミュージアム(写真:日経アーキテクチュア)
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隈氏がデザイン監修したANA国際線のビジネスクラスシート(写真:ANA)
隈氏がデザイン監修したANA国際線のビジネスクラスシート(写真:ANA)
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 隈氏の創作姿勢の特徴は、さまざまな領域のプロジェクトを手掛けながらも、それぞれのデザインや素材選びに“緩やかなつがなり”があることではないでしょうか。常にゼロから考えるつくり方もあると思いますが、隈氏はそうではなく、これまでのトライ・アンド・エラーの上に次の方向性を見いだしていきます。

 通常、数百人の組織であれば、縦割りになってそうした情報が共有されづらくなりますが、隈氏の事務所では隈氏が共有サーバーのように情報の橋渡しをしているのでしょう。その組織運営はさらに深掘りする価値がありそうです。

隈研吾氏(写真:山田 愼二)
隈研吾氏(写真:山田 愼二)
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 そして、記事のタイプは全く異なりますが、住宅特集「戦前の民家を生かせ」も「情報共有」の大切さを考えさせる記事です。

(写真:笹倉 洋平、合同会社住まい・まちづくりデザインワークス、日経アーキテクチュア、資料:国土交通省の資料と取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
(写真:笹倉 洋平、合同会社住まい・まちづくりデザインワークス、日経アーキテクチュア、資料:国土交通省の資料と取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
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 古民家や町家を改修する例が増えています。そうした例は日経アーキテクチュアに限らず、様々なメディアが報じていますが、「法規をどうクリアしたのか」という観点のものはほぼ見ません。設計者にとっては一番知りたいであろうその部分の情報が、ほとんど共有されていないのです。結果として、経験のない設計者は「法的に一番楽な改修」を選びがちです。今回の記事では、先駆者たちの法規克服ノウハウを分かりやすく描くことに努めました。

[住宅特集_目次]

戦前の民家を生かせ法に向き合い「転用」も視野に価値向上