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 平成が終わり、令和が幕を開けた2019年。今年の締めとなる日経アーキテクチュア12月26日号では、「写真で見る10大ニュース2019」を巻頭に掲載しています。

台風15号の強風で倒れた千葉県市原市のゴルフ練習場の鉄柱(写真:日経 xTECH)
台風15号の強風で倒れた千葉県市原市のゴルフ練習場の鉄柱(写真:日経 xTECH)
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 このニュースランキングは毎年、編集部全員の投票で決めています。19年の1位は、「台風15号と19号が東日本直撃、激甚化する自然災害」となりました。

 19年9月に上陸した台風15号では、強風の影響で千葉県内を中心に住宅の屋根が吹き飛ぶなどの被害が多発し、停電も長期化しました。10月に上陸した台風19号では、猛烈な雨の影響で、各地の河川で堤防の決壊や氾濫が相次ぎました。ゴルフ練習場の鉄柱倒壊、武蔵小杉のタワーマンションの浸水被害、北陸新幹線の車両が水没したJR東日本の車両センター。昨年の西日本豪雨に引き続き、風水害に対する防災力が十分ではない実態が浮き彫りになりました。

 平成は「災害の時代」と言われます。阪神大震災や東日本大震災など震度7の大地震が相次いだうえ、台風や豪雨による風水害、土砂災害などが毎年のように発生し、大きな被害をもたらしました。そのたびに建築の安全・安心が問われ、教訓を踏まえて法改正が度々実施されました。

 編集記者として取材活動を始めて20年余り。個人的に強く印象に残るのは、中越地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨などの災害報道です。二度とこうした被害を繰り返してはいけないという思いを胸に、被災地を取材し、誌面をつくってきました。

 元号が変わったからといって、日本列島を襲う地震や激甚化する自然災害の傾向が変わるわけではありません。これからも必ず災害は起こります。令和を再び「災害の時代」にしないためにも、これまでの教訓を生かして「減災」につなげる努力が欠かせません。