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 日経アーキテクチュア2020年1月23日号の特集は、毎年恒例の独自調査企画「プロジェクト予報」の20年版です。これから完成する注目建築を総ざらいするもので、100超の進行中のプロジェクトを取り上げています。「ポスト五輪の日本改造」と題して、全国主要都市の最新動向を追いかけました。東京五輪が終われば大規模開発は影を潜める――。そんな見方は、こと主要5都市に関しては杞憂(きゆう)に終わりそうです。

JR山手線で49年ぶりとなる新駅「高輪ゲートウェイ駅」を北東上空から見る。写真中央やや右、白い屋根の建物。周辺では、外国人居住を想定した住宅や商業施設、オフィスなどが入る超高層ビルが複数計画されている。写真右方向に見えるJR品川駅が、リニア中央新幹線の始発駅となる(写真:ITイメージング)
JR山手線で49年ぶりとなる新駅「高輪ゲートウェイ駅」を北東上空から見る。写真中央やや右、白い屋根の建物。周辺では、外国人居住を想定した住宅や商業施設、オフィスなどが入る超高層ビルが複数計画されている。写真右方向に見えるJR品川駅が、リニア中央新幹線の始発駅となる(写真:ITイメージング)
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 東京五輪が開催される20年以降も、東京都心部では再開発計画が目白押し。虎ノ門や日八京(日本橋・八重洲・京橋)、浜松町、品川・田町などで大規模開発が続々と完成を迎えます。特集では、新・超高層街の形が整いつつある「虎ノ門・赤坂エリア」「浜松町・竹芝エリア」にフォーカスし、東京大改造の今後を展望しました。

 今号の表紙は、虎ノ門エリアの南側で19年に着工した「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の建設現場です。森ビルが地権者などと取り組む大規模再開発で、23年の完成時には高さ約330mに達する日本一の超高層ビルが出現し、ほぼ同じ高さの東京タワーと肩を並べることになります。

(写真:大山 顕)
(写真:大山 顕)
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 虎ノ門エリアでは、森ビルが開発を進めてきた「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が1月に竣工しました。21年には「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」、23年には「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工する予定です。このエリアでは、森トラストが開発を進める「東京ワールドゲート」(20年竣工予定)、虎ノ門病院などを段階的に建て替える「虎ノ門2丁目地区再開発」(23年竣工予定)など、多くの再開発プロジェクトが進んでいます。

 東京の大規模再開発をけん引するのは、交通インフラの整備です。東京五輪の開催前には2つの新駅が東京に誕生します。49年ぶりとなる山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が3月、東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ駅」が6月に開業します。五輪開催前には都心部と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)も運行が始まる予定です。

 空港や港湾施設も整備されます。「東京国際空港第2ターミナル国際線施設」が3月に開業し、国際線が増便します。湾岸部では、世界最大級の客船を受け入れできる「東京国際クルーズターミナル」が7月に開業します。こうしたインフラ整備は、拡大するインバウンド市場をさらに成長させる起爆剤となりそうです。