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 日経アーキテクチュア2020年11月26日号の特集は、毎年恒例の独自調査企画「採用したい建材・設備メーカーランキング2020」です。

(写真・資料:バカン、田島ルーフィング、ナブテスコ、ガジェットガレージ、ダイキン工業、LIXIL、日経ホームビルダー)
(写真・資料:バカン、田島ルーフィング、ナブテスコ、ガジェットガレージ、ダイキン工業、LIXIL、日経ホームビルダー)
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 一級建築士を対象としたアンケート調査で、49部門の建材・設備についてメーカーの採用意向を尋ね、ランキングにまとめました。日経アーキテクチュア購読者と日経 xTECH有料会員の方は、ランキングの詳細データをこちらでご覧いただけます。

 特集では、ランキングと2部構成の形で、新型コロナウイルスの感染防止対策で注目の製品をピックアップし、店舗・オフィス編、住宅編に分けて詳述しています。

 商品開発のテーマとして今、最も注目度が高いのが抗ウイルス性能でしょう。建材・設備メーカー各社は抗ウイルス製品市場が拡大することを見据え、新たな製品を続々と提案しています。目立つのは「紫外線」や「光触媒」を使った製品です。

 例えば、ウシオ電機が20年9月に販売を開始した「Care222 U3ユニット」。人体への影響が少ない特定の波長の紫外線を照射することで空気と内装表面のウイルスを抑制する設備機器です。人が出入りする環境でも照射できるのが売りで、多くの人が利用する店舗やオフィスなどへの導入を目指しています。

 日本板硝子は、ガラスに付着したウイルスを室内光で低減する抗ウイルスガラス「ウイルスクリーン」を使った簡易ついたてキットを開発しました。ウイルスクリーンは、光触媒と銅系化合物を組み合わせたガラスです。同社は、「飛沫感染対策としてパーテーションなどを設置する例が多いが、付着したウイルスによる接触感染リスクを見落としている」と指摘。飛沫感染と接触感染のリスクに備える製品として普及を図っています。

 抗ウイルスのほかにも、非接触、非対面など「新たな生活様式」に伴う需要が顕在化しつつあります。発注者や利用者の不安をいかに払拭していくか、安全・安心な空間づくりのため、建材・設備の選定はますます重要になってくるでしょう。今回の調査ではメーカーの採用意向と併せて、新型コロナ対策で製品の選び方が変わる部門についても聞いています。詳しくは、特集をご覧ください。

製品の選び方が変わると思う部門トップ10
製品の選び方が変わると思う部門トップ10
「製品の選び方が変わると思う部門」について質問した。1位はトイレ(21.4%)。2位は、ビル空調設備と住宅用換気設備が19.7%で並んだ。以下、テレビドアホンなど(14.9%)、システムキッチン(14.4%)、オフィス家具(13.3%)が続く(資料:日経アーキテクチュア)
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