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 2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻さを増す中での幕開けとなりました。11都府県で緊急事態宣言が再び発令され、予断を許さない状況が続いています。21年は、建築界にとってどのような1年となるのでしょうか。

 建築ビジネスのウィズコロナ、そしてアフターコロナを見据えたときに、最初に思いつくキーワードがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。新春特別号となる日経アーキテクチュア2021年1月14日号では、40ページに及ぶ大特集「建築DX元年」を組みました。20年11月発行の書籍「建設DX」を執筆した木村駿デスクを中心に、3人の記者が、建築の世界で始まったデジタル革命の現場を総力取材し、未来を展望しました。

(写真・資料:Quintain、隈研吾建築都市設計事務所、鹿島、Bumblebee Spaces、Swire Properties、日経Automotive、テラドローン)
(写真・資料:Quintain、隈研吾建築都市設計事務所、鹿島、Bumblebee Spaces、Swire Properties、日経Automotive、テラドローン)
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 デジタル化が遅れていると言われていた建設産業ですが、コロナ禍でオンラインミーティングツールの利用は当たり前になり、現地に行かないと難しいと考えられていた業務でも徐々にオンライン化が進みつつあります。20年は企業がDXの必要性に気づいた1年。実際にDXに取り組む企業が増える21年は、「建築DX元年」と呼べる節目の1年になるはずです。

 特集では、確認申請の押印廃止やIT重説(重要事項説明)の本格運用など、政府が打ち出すデジタル改革の動きを皮切りに、10のエピソードで国内外の先行事例やトレンドを紹介しています。詳しくは本誌をご覧いただきたいのですが、建築の様々な分野でデジタル化が想像以上に進んでいることに、驚かされる人もきっと多いと思います。

<特集 目次>

建築DX元年
2021年、建築デジタル革命が始まる

prologue コロナ禍で加速するデジタルシフト
押印廃止、行政も動く建築DX

episode1 設計の自動化が加速する
グーグル兄弟会社も開発、ジェネレーティブデザイン

episode2 建築物を「印刷」する
地方から世界を狙う建設3Dプリンター革命

episode3 新天地は仮想空間×建築に
バーチャル空間をつくる設計事務所が続々登場

 インタビュー  大松敦氏 日建設計代表取締役社長
デジタルで移動激変、建築設計も変わる

episode4 建設現場が「工場」に近づく
「スマート生産」発表から2年 目下、建設ロボット改良中

episode5 「工場」で建築物をつくる
モジュール化を徹底、シンガポールのPPVC

episode6 「ユニコーン」を探せ
大型資金調達で攻勢、建設テックスタートアップ

 こんなにある建設テック 
海外スタートアップ総覧50

episode7 空間が変身する
元アップル社員が目指す“仰天”のIoT住宅2.0

episode8 「建物OS」の争奪戦が始まる
気配り上手のスマートビル、システム間の連携も楽々

episode9 都市のDXが始動する
スマートシティー争奪戦、目指せ「デジタルゼネコン」

episode10 災害対応がスマート化する
ドローン×保険×職人でスーパー台風に備える

 デジタル革命で建築はどのように進化するのか。特集で取り上げた事例の基となったアイデアには、世の中をもっと良くしたい! という熱い思いがあります。面白く、楽しく、ワクワクするアイデアをテクノロジーの力で実現していく。日経アーキテクチュアは21年も、建築界のナビゲーターとして、第一線で奮闘する皆さまの活躍をサポートするための情報を発信していきます。ご期待ください。