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 日本のスタジアム、アリーナが大きく変貌し始めています。日経アーキテクチュア2021年12月9日号は、特集「スポーツ施設、持続可能の条件」を組みました。

(写真:大林組・岩田地崎建設JV)
(写真:大林組・岩田地崎建設JV)
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 特集の前書きを引用します。

 「東京オリンピック・パラリンピックという非日常が終わり、再び日常が訪れた。しかし、新型コロナの感染対策による入場制限や、オンラインを組み合わせた新しい観戦の仕組みなどいくつもの環境変化が、スポーツ施設に変貌を迫っている。もはや『競技頼み』の常識は通用しない。10年先、50年先まで持続可能なスポーツ施設とは、どんな姿か。注目プロジェクトや五輪施設のその後、新しいトレンドから、持続可能の条件を考える」

 特集冒頭では、注目のビッグプロジェクトを徹底解剖しました。新庄剛志監督の就任で沸く北海道日本ハムファイターズが23年に開業予定の新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」(北海道北広島市)の建設現場に、記者が潜入しました。新球場は延べ面積約12万m2。開発中の北海道ボールパークFビレッジの中心施設となります。野球場から「ボールパーク」へ。収益を確保し、ビジネスとして持続可能にするヒントがここにはあります。

 Fビレッジは従来の野球場の概念を覆す仕掛けに富んでいます。球場内の4階建て施設に温浴施設やホテルを設け、「ながら観戦」を可能に。敷地内にはマンションも建設します。総事業費は約600億円。「野球を見に来る施設ではなく、野球“も”楽しめる施設にしたい」と、事業者の北海道日本ハムファイターズの前沢賢取締役は意気込みます。

 挑戦的な工夫は球場の建築にも現れています。国内初の開閉屋根付き天然芝球場、世界最大級の可動屋根、最高高さ70mのガラス壁──。設計はコンペで選ばれた大林組と米国の設計事務所HKSのチーム、施工は大林組・岩田地崎建設JVが担当しています。寒冷地での32カ月工期という超難題をいかにして実現するか。急速施工の秘策もリポートしました。

 特集ではこの他、東京五輪の舞台となった国立競技場の今後について独自記事を掲載。五輪で注目を浴びたアーバンスポーツの施設や、米Amazon.comが命名権を取得して話題になったシアトルの「Climate Pledge Arena(気候誓約アリーナ)」など、最新スポーツ施設のトレンドも解説しています。盛りだくさんの特集を、ぜひご覧ください。