全1053文字
PR

 2020年に続き、新型コロナウイルス禍に翻弄された21年。今年の締めとなる日経アーキテクチュア21年12月23日号では、出来事で激動の1年を振り返るとともに、建築デザインを変革する注目の人物の取り組みにフォーカスして今後の建築界を展望しました。

(写真:共同通信社)
(写真:共同通信社)
[画像のクリックで拡大表示]

 巻頭には恒例の「写真で見る10大ニュース2021」を掲載しています。このニュースランキングは毎年、編集部全員の投票を踏まえて決めています。記事タイトルは「無観客五輪が象徴 苦難のウィズコロナ」。1位は「1年延期、無観客…異例の東京五輪 負の遺産化に危機感」となりました。

1位 1年延期、無観客…異例の東京五輪、負の遺産化に危機感

2位 熱海土石流に大阪・西成の擁壁崩壊、続発した「地盤トラブル」

3位 「脱炭素」を目指し省エネ規制を強化へ、木造も太陽光も動員

4位 最大震度6強の福島県沖地震、震災10年の節目に被災地を襲う

5位 ウッドショックで木材価格が暴騰、国産材への転換も

6位 進む建設DX、16社連合発足

7位 屋外階段崩落の衝撃、省令改正へ

8位 ドバイ万博が開幕、大阪万博も始動

9位 プロポ委員が異例の大量辞任

10位 有名建築の建て替えが続々と決定

 受注競争の激化、資材高による工事費高騰、そして人手不足――。建設市場には暗雲が漂い、先行きの不透明さに対する懸念が強まっています。コロナ禍によって企業・社会におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)が、これまでとは違う次元で加速。脱炭素社会の実現に向けた取り組み、気候変動への対応も急務になっています。急変する事業環境に対応するため、建築界も例外ではなく、アップデートを迫られています。

(写真:山田 愼二、木村 輝、稲垣 純也、北山 宏一、Vincent Dillio)
(写真:山田 愼二、木村 輝、稲垣 純也、北山 宏一、Vincent Dillio)
[画像のクリックで拡大表示]

 そのヒントとなるのが、今号の特集「建築デザインを変革する50人」で取り上げた建築人たちの取り組みです。この特集は恒例企画の「10大建築人」の拡大版で、副題を「2030年のシナリオを描き直すU(アンダー)50」としました。永山祐子建築設計の永山祐子氏や日建設計の羽鳥達也氏、OMAの重松象平氏ら、今後の活躍が期待される50組の建築人に、30年の建築づくりの在り方や、30年に向けた自身のキーワードを聞いています。

 建築の未来をいかに描き、実現していくか。22年は建築界にとって、コロナ後のニューノーマル時代の到来を見据え、飛躍に向けた準備をしていく重要な1年となりそうです。特集で取り上げた建築人たちの挑戦からは、大きな刺激を得られると思います。ぜひ本誌をご覧ください。