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 大林組は、富士フイルムのAI(人工知能)による画像解析技術を利用して、高性能カメラで撮影した画像からコンクリート表面のひび割れの幅と長さを自動検出する手法を開発した。自動検出技術の課題であった計測精度や作業時間を、大幅に改善する。

左は目視によるひび割れの点検結果。白線がひび割れの箇所。右は自動検出結果。赤線がひび割れの部分。区間ごとの最大ひび割れ幅は緑色で表示(写真:大林組)
左は目視によるひび割れの点検結果。白線がひび割れの箇所。右は自動検出結果。赤線がひび割れの部分。区間ごとの最大ひび割れ幅は緑色で表示(写真:大林組)
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 富士フイルムの画像解析技術は、コンクリート表面の写真をクラウドにアップロードすることで、AIが幅0.1mm以上のひび割れを自動検出する仕組みだ。大林組は、これに特殊なカメラで撮影した高品質の写真を組み合わせることで、さらなる高精度化を実現した。

 開発した手法を土木構造物に試験的に適用したところ、幅0.05mm以上のひび割れを100%検出。近接目視による計測結果との適合率は、90%以上だった。

 さらに、計測技術を持つ検査員でなくても、短時間かつ一定の精度で点検できる。幅4.5m×高さ2m×長さ25mのボックスカルバート内部で行った試験では、近接目視による点検作業でかかっていた時間を4分の1に短縮し、かつ同等の結果を得られた。