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 奥村組はトンネル天井部の曲面に沿って、コンクリートの目粗しや塗膜の除去を機械化する「曲面天井用研掃(けんそう)システム」を開発した。曲面状のトンネルの補修や補強では従来、表面の付着力を確保するため、人力で目粗しなどの作業を実施していた。同システムを使えば、3倍以上の速さで施工できる。

曲面天井用研掃システム。荷台昇降車が上がって研掃装置がコンクリート表面を研磨している様子。道路面から最大7.5mの高さまで対応が可能だ(写真:奥村組)
曲面天井用研掃システム。荷台昇降車が上がって研掃装置がコンクリート表面を研磨している様子。道路面から最大7.5mの高さまで対応が可能だ(写真:奥村組)
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 開発したシステムを構成する「研掃装置」を荷台昇降車に載せ、天井まで持ち上げて使う。装置には曲面に対応できるよう、研削材と高圧の圧縮空気を噴射するノズルが付いた「研掃ヘッド」に首振り機能を搭載。レーザー変位計や傾斜計などで、コンクリート表面とノズルとの距離を一定に保てるようにした。

荷台昇降車に載せる研掃装置。4隅にキャスターを付けている(写真:奥村組)
荷台昇降車に載せる研掃装置。4隅にキャスターを付けている(写真:奥村組)
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 発生した粉じんなどの微小の破片物は、ヘッド内にあるバキュームで吸引する。吸引し損ねた粉じんが飛散しないように、研掃装置の外枠にもブラシを設け、2重の対策を講じた。コンクリート表面にブラシを一定圧で押しつけることによって、ブラシが曲面に追随する仕組みだ。

上から見た研掃装置。2つの研掃ヘッド内には、ノズルと吸引口を装備。飛散防止用に、研掃ヘッドの外周と、研掃装置の外枠それぞれにブラシを付けている(写真:奥村組)
上から見た研掃装置。2つの研掃ヘッド内には、ノズルと吸引口を装備。飛散防止用に、研掃ヘッドの外周と、研掃装置の外枠それぞれにブラシを付けている(写真:奥村組)
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