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 戸田建設とムネカタインダストリアルマシナリー(福島市)は、コンクリートの打設状況を可視化する超薄型シート状センサー「ジュウテンミエルカ」の機能を拡充した。センサーの小型化に成功して、コンクリート構造物全般への適用が可能になった他、クラウドによってデータを連携できるようになった。

約3cm四方に小型化した超薄型シート状センサー。厚さは約0.6mmだ。現場打ち擁壁の底版と杭(くい)の接合部、太径鉄筋への巻き付けなど、コンクリート構造物全般への適用を想定している(写真:戸田建設)
約3cm四方に小型化した超薄型シート状センサー。厚さは約0.6mmだ。現場打ち擁壁の底版と杭(くい)の接合部、太径鉄筋への巻き付けなど、コンクリート構造物全般への適用を想定している(写真:戸田建設)
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 ジュウテンミエルカは、鉄筋やコンクリートの接合部、防水シートに貼り付けておくだけで、コンクリートの充填や締め固めの状況を把握できるセンサーだ。厚さ0.1mm程度のシート状基材に、打設状況を捉えて信号を発する0.1mm未満の「検知部」を配置し、接着層兼絶縁層を重ね合わせている。シート全体の厚さは0.6mm程度で、コンクリートの断面欠損はほとんどない。

 これまでは基本仕様は幅約5cm、長さ13mの長尺タイプのみだったが、新たに約3cm四方のピンポイントタイプを開発。覆工コンクリート以外のコンクリート構造物全般へ適用できるようになる。例えば、現場打ち構造物の底版と杭(くい)の接合部、コンクリートに埋設するスリーブの下側、太径鉄筋への巻き付けなどが想定される。

ジュウテンミエルカの長尺タイプ。覆工コンクリート天端部全長など、広い範囲の打設状況をまとめて可視化する。柔軟性があるので、起伏がある場所にも容易に貼り付けられる。基本的な仕様は、幅が約5cm、長さ13m(写真:戸田建設)
ジュウテンミエルカの長尺タイプ。覆工コンクリート天端部全長など、広い範囲の打設状況をまとめて可視化する。柔軟性があるので、起伏がある場所にも容易に貼り付けられる。基本的な仕様は、幅が約5cm、長さ13m(写真:戸田建設)
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現場打ち擁壁への適用のイメージ。長尺タイプを壁の下端に、ピンポイントタイプを底版と杭の接合部に取り付けている。それぞれに専用のハブを開発し、異なる箇所に取り付けた複数のセンサーを1台のデータレコーダーが監視するように改良した(資料:戸田建設)
現場打ち擁壁への適用のイメージ。長尺タイプを壁の下端に、ピンポイントタイプを底版と杭の接合部に取り付けている。それぞれに専用のハブを開発し、異なる箇所に取り付けた複数のセンサーを1台のデータレコーダーが監視するように改良した(資料:戸田建設)
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