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 ミライト・テクノロジーズ(大阪市)は、ドローンを使った測量や施設点検、操縦士の育成などを事業の柱とする100%子会社「ミラテクドローン」(東京都品川区)を2020年7月1日に設立する。ドローンの自動航行システムを持つNTTデータや、コンクリートのひび割れを自動で検知する人工知能(AI)を保有する富士フイルムなど17の会社・団体と提携し、各種のサービスを全国展開する。20年6月17日に発表した。

新会社の社長に就任するミライト・テクノロジーズドローン事業部の佐々木康之事業部長。「高度な技術をラインアップできるようになり、“武器”がそろった」と、会社設立の理由を話す(写真:日経クロステック)
新会社の社長に就任するミライト・テクノロジーズドローン事業部の佐々木康之事業部長。「高度な技術をラインアップできるようになり、“武器”がそろった」と、会社設立の理由を話す(写真:日経クロステック)
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 新会社の社長には、ミライト・テクノロジーズドローン事業部の佐々木康之事業部長が就く。従業員は14人で、ミライト・テクノロジーズが17年に始めたドローン事業を引き継ぐ。業務の中心は、ドローン関連の技術を持つ他社と連携して展開するサービスだ。

 ミライト・テクノロジーズは土木分野で、18年にコマツと提携して建設現場の測量サービス「EverydayDrone」で、ドローンの操縦やメンテナンスを担ってきた。橋や法面の点検が得意なジャパン・インフラ・ウェイマーク(JIW、東京都中央区)とも連携。20年度からJIWなどが開発したドローンを導入してインフラ点検を進める。ミライト・テクノロジーズはNTTグループの鉄塔や架線の点検で実績を持ち、民間のビルや体育館など公共施設でもドローンの活用拡大を目指す。

 農業分野ではヤンマーとコニカミノルタが出資するファームアイ(大阪市)と連携し、稲の生育状況の調査などを実施してきた。ミライト・テクノロジーズの高畠宏一会長は、「提携先の得意技術は多岐にわたる。それらを組み合わせて使いこなす会社は少ない」と話す。今後も提携先を拡大し、レーザー測量などサービスの幅を広げていく。

 新会社の立ち上げに併せて、新たに大規模公園や貯水池、ゴルフ場を管理するサービスを始める。例えば公園の管理では、カメラを搭載したドローンを自動で巡回させて管理者にリアルタイムで画像を伝送する。

 管理事務所から公園全体を効率よく見回れるので、異常の早期発見につながる。災害時に飛ばせば、的確な避難誘導などにも活用できる。カメラの代わりに特殊なセンサーを取り付けて、植生の生育状況を色分けして可視化する技術も開発した。