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 大林組と中日本高速道路会社は橋梁のリニューアル工事で、施工箇所の1車線だけを規制して床版を取り換える「DAYFREE(デイフリー)」を共同開発した。旧床版を撤去した後、仮設床版を設置して、昼間は一旦、交通規制を解除。そして夜間に床版を設置する。現在、中央自動車道・弓振川橋(上り線)の工事に適用中だ。

床版取り換え工事での交通規制のイメージ。従来工法(左)では、施工箇所を終日通行止めにし、反対車線を使って対面通行にすることが多い。新工法の「DAYFREE」では、交通量の多い昼間は工事を行わず、仮設床版を設置して車を通す。夜間に行う工事でも規制は施工箇所の1車線だけで済む(資料:大林組)
床版取り換え工事での交通規制のイメージ。従来工法(左)では、施工箇所を終日通行止めにし、反対車線を使って対面通行にすることが多い。新工法の「DAYFREE」では、交通量の多い昼間は工事を行わず、仮設床版を設置して車を通す。夜間に行う工事でも規制は施工箇所の1車線だけで済む(資料:大林組)
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 一般に高速道路の橋梁リニューアル工事では、既設床版の撤去や鋼桁のケレン、新しい床版の架設、床版接合部へのコンクリートの打設、防水・舗装の5つの施工ステップを1サイクルとし、昼夜間連続で施工する。1サイクルが完了するまでの数日間は交通を規制する必要がある。

 DAYFREEは、5つの施工ステップに仮設床版を設置する工程を組み込む。交通量が多い昼間は車両の走行を可能にする。

「DAYFREE」での施工手順のイメージ。旧床版を撤去して仮設床版を設置する。その後、仮設床版を撤去して新しい床版を架設するまでの一連の作業は翌日の夜間以降に実施する(資料:大林組)
「DAYFREE」での施工手順のイメージ。旧床版を撤去して仮設床版を設置する。その後、仮設床版を撤去して新しい床版を架設するまでの一連の作業は翌日の夜間以降に実施する(資料:大林組)
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 仮設床版の撤去から新しい床版の架設までの一連の作業には、専用に開発した移動式床版架設機「ハイウェイストライダー」を活用する。半断面(2車線道路の1車線)に収まるサイズで、トレーラーで搬入する。大型クレーンと違って場所を取らず、設置や撤去も容易だ。

移動式床版架設機「ハイウェイストライダー」の設置手順。トレーラーで現場まで運搬し、支柱を延ばして路面に設置する。取り換える床版に合わせて、サイズの変更が可能だ(資料:大林組)
移動式床版架設機「ハイウェイストライダー」の設置手順。トレーラーで現場まで運搬し、支柱を延ばして路面に設置する。取り換える床版に合わせて、サイズの変更が可能だ(資料:大林組)
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 床版架設機の支柱は、扱う床版のサイズに合わせて鉛直方向にも水平方向にも伸縮できる。適用中の工事では、幅2.3m、長さ13m、高さ2.3m程度のサイズで搬入。現場では、幅と高さをそれぞれ3.9mと4.2m程度に延ばして使用している。