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 「エアロボウイングは1フライトで300~500ヘクタールを調査できる。従来型のマルチコプターだと100ヘクタールを調査するだけでも20回程度フライトをしなければならなかった」

エアロボウイングが垂直離陸している状態(写真:日経クロステック)
エアロボウイングが垂直離陸している状態(写真:日経クロステック)
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2020年8月27日に茨城県守谷市にある守谷飛行場で、エアロボウイングの飛行試験を公開した(動画:日経クロステック)

 エアロセンス(東京・文京)の佐部浩太郎社長がこう話す「エアロボウイング」とは、同社が新しく開発した垂直離着陸型固定翼ドローンだ。最大時速100km。1度の飛行で50kmを自律飛行する。

 2020年8月27日、茨城県守谷市の利根川沿いにある守谷飛行場の空を、白いエアロボウイングの機体が舞った。4つのローターを使って、マルチコプターのようにホバリングして垂直に離陸。空に浮かんでからは、機体後方にあるメインローターで前進し、飛行機のように水平飛行する。

エアロボウイングの全体像。前方にフライト時の安全性を確認するためのカメラが付いている。測量や点検などに使うカメラは、機体の腹に装備している(写真:日経クロステック)
エアロボウイングの全体像。前方にフライト時の安全性を確認するためのカメラが付いている。測量や点検などに使うカメラは、機体の腹に装備している(写真:日経クロステック)
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 事前にプログラミングした経路に沿って、スムーズに自律飛行してみせた。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務での成果を活用している。セルラー通信のモジュールを標準搭載しており、目視外での飛行制御も可能にした。

 機体には軽くて丈夫な繊維強化プラスチック(FRP)を採用。バッテリー込みで8.5kgと、1人で持ち運び可能な重さだ。従来機よりも航続距離は5倍に向上。加えて、1kgまでの貨物を運搬できる。

1人で持ち運びが可能な重さだ。左は佐部社長(写真:日経クロステック)
1人で持ち運びが可能な重さだ。左は佐部社長(写真:日経クロステック)
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