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 スタートアップのスキャン・エックス(ScanX、東京・新宿)は、ドローンや手持ち型スキャナーなどで取得した3次元点群データをオンラインで高精度に解析する「スキャン・エックスクラウド」を開発した。高性能のパソコンは不要で、初期費用なしの月額2万9800円(税込み)で使える。

点群データの解析によって地表面や樹木、ノイズを自動で分類する(資料:東豊開発コンサルタント)
点群データの解析によって地表面や樹木、ノイズを自動で分類する(資料:東豊開発コンサルタント)
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 「コロナ禍で現場への移動に制限がかかっており、誰でもどこからでも解析でき、見られるようにしたかった。クラウド化しているので、複数の現場から同時並行で作業できる点がユーザーから喜ばれている」。スキャン・エックスの宮谷聡CEOはこう話す。デスクトップ型が主流だった従来の点群データ解析ソフトウエアの置き換えを目指す。

 樹木や建物、地表面、ノイズなどを自動で分類する。不要な点群を取り除く手間を大幅に軽減した。地表面と認識して抽出するデータ数は、従来製品と比べて2倍近くに上る。

 点群からメッシュデータも生成できる。従来難しかったオーバーハングの箇所の三角メッシュモデル(TINデータ)に対応。また、等高線データを生成して、CADデータでの出力が可能だ。

TINデータで表示したイメージ(資料:東豊開発コンサルタント)
TINデータで表示したイメージ(資料:東豊開発コンサルタント)
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等高線データの生成イメージ(資料:東豊開発コンサルタント)
等高線データの生成イメージ(資料:東豊開発コンサルタント)
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 その他、点群データから樹木を1本ずつ抽出し、胸高直径や樹高、樹冠を自動で計測する機能も付け加えられる。「森林台帳などに使える。実装を希望するユーザーがいれば、一緒に作り上げたい」(宮谷CEO)

 PTX、PLY、E57、TXT、XYZ、LAS、LAZといった3D点群データの様々なファイル形式に対応している。

1本ずつを区分した樹木を斜めから見た様子。樹木を色分けして表示した(資料:東豊開発コンサルタント)
1本ずつを区分した樹木を斜めから見た様子。樹木を色分けして表示した(資料:東豊開発コンサルタント)
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