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 日本アジアグループ傘下のザクティ(大阪市)は、強力なぶれ補正を搭載したポケット装着型のウエアラブルカメラを開発した。工事現場を遠隔地から監督・検査する「遠隔臨場」などに使える。手で持ち運び可能な小型カメラのため、狭い場所の検査や寸法の確認といった使い道が考えられる。2020年12月に発売予定だ。

ポケットに装着するタイプのウエアラブルカメラ。開閉式のレンズカバーで、撮影時以外は映さないようにできる(写真:ザクティエンジニアリングサービス)
ポケットに装着するタイプのウエアラブルカメラ。開閉式のレンズカバーで、撮影時以外は映さないようにできる(写真:ザクティエンジニアリングサービス)
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ザクティは2019年11月にヘルメットに装着するウエアラブルカメラを開発している。カメラの重さは、140gだ(写真:ザクティエンジニアリングサービス)
ザクティは2019年11月にヘルメットに装着するウエアラブルカメラを開発している。カメラの重さは、140gだ(写真:ザクティエンジニアリングサービス)
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 同社はヘルメットに装着するタイプを開発しており、19年11月に販売済みだ。どちらのデジタルカメラにも、飛行機の姿勢表現方法である「クオータニオン」を取り入れている。業界初の試みだ。

 通常は、カメラを360度回転させると、映像も同じように回る。しかし、開発したカメラでは映像が回転しない。角速度と加速度のセンサーで、カメラの姿勢と重力方向を検出。地軸に対して映像が水平を維持するように補正する。映像を見ていて気持ち悪くなる「映像酔い」を起こしにくくなる。

ヘルメット装着タイプのカメラを回している様子。カメラを回転させても映像は回転しない。また、急に動かしても映像はぶれていない(動画:日経クロステック)

 カメラにはザクティが自社で開発した「エクスタビライザ」を搭載している。画像処理エンジンで多量の撮像データを瞬時に処理し、ぶれをリアルタイムで補正して高精細な映像を実現する。

 ザクティのカメラは駆動部がないため、小型化に成功。さらに国際電気標準会議の規格で、防じんは最大の6級、防水はいかなる方向からの水の直接噴流でも影響を受けない5級にそれぞれ適合している。