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 演算工房(京都市)はトンネルの施工管理を疑似体験する屋内型のトンネルショールーム「ATOM」を造った。坑内で導入している最新のICT(情報通信技術)の使い方を現場へ行かなくても学べ、その効果を体感できる。同社によると屋内型のトンネルのショールームは世界初だ。

屋内型のトンネル統合型ショールーム「ATOM(Amazing Tunnel Optical Management)」。演算工房の本社1階の部屋を改造した。2020年9月に完成(写真:日経クロステック)
屋内型のトンネル統合型ショールーム「ATOM(Amazing Tunnel Optical Management)」。演算工房の本社1階の部屋を改造した。2020年9月に完成(写真:日経クロステック)
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 国内外における数多くの山岳トンネルやシールドトンネルの現場において、計測や施工管理のシステムの導入実績がある同社。「トンネル技術者の養成所を造りたかった。稼働中の現場は危険と隣り合わせのため、施工管理のスキルを学べる安全な環境の必要性を感じていた」。林稔代表取締役はATOMを建設した理由をこう話す。

 ATOMはTBM(Tunnel Boring Machine)トンネル、山岳トンネル、モニタリングの3つのブースから成る。例えば、TBMのブースでは掘進機の自動測量を体験できる。掘進機の後尾に付いている3つのターゲットを計測して、掘進機の線形を管理する機構を設けた。

 その他、掘削土砂をベルトコンベヤーで運ぶ際に、非接触式の3次元レーザースキャナーで見かけの体積を算出するシステムを設けている。

ATOMには、ベルトコンベヤーを模した機材とレーザースキャナーを導入している。リュックサックを計測している(写真:日経クロステック)
ATOMには、ベルトコンベヤーを模した機材とレーザースキャナーを導入している。リュックサックを計測している(写真:日経クロステック)
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スキャン時の表示画面。リュックサックの断面が映されている(資料:演算工房)
スキャン時の表示画面。リュックサックの断面が映されている(資料:演算工房)
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