熊谷組は土留め支保のひずみを感知し、しきい値を超える変状が生じるとLEDが赤く点灯して周囲に危険を知らせる「KMLAセンサー」を開発した。センサー背面に付いたネオジム磁石で鋼材に手軽に着脱できる。計測したい箇所に取り付けるだけなので、専門的な技能は不要だ。
鋼材に生じたひずみは、磁石と一体化している計測部の「ひずみゲージ」で感知する。ひずみがしきい値を超えるとLEDが点灯する仕組みだ。しきい値は、0~900μ(マイクロ)の間で100μ刻みに設定できる。
鋼材ひずみの変化量がしきい値を超えているか否かを2秒置きに判別する。また取得したデータはオプションでSDカードに記録できる。10秒以上の範囲であれば、15秒ごとや1分ごとなど必要な間隔で書き込める。
センサーは100Vの電源で稼働する。充電池式にも対応する。配線工事は不要だ。取り付け、取り外しが容易なため、工事の進捗に合わせて別の箇所に移動できる。