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 2021年は「オンラインレンタル元年」になる――。建設テックスタートアップ企業のSORABITO(ソラビト、東京都中央区)は21年2月1日から、建設機械レンタル会社向けにレンタルアプリ作成サービスを展開する。1兆円を超えるとされる建設機械レンタル市場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする。

 ソラビトが提供するのは、建設機械の検索から手配、返却までを手軽に行える建設会社向け専用アプリを、建機レンタル会社が自社で低コストかつ簡単に作成可能なSaaS(Software as a Service)型のサービス。オンラインショップを手軽に開設できるBASE(ベイス)やShopify(ショッピファイ)のようなイメージだ。レンタル会社向けに、注⽂受付システムも用意した。

ソラビトは建設機械レンタル会社向けにアプリ作成サービスを提供する(資料:ソラビト)
ソラビトは建設機械レンタル会社向けにアプリ作成サービスを提供する(資料:ソラビト)
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 建設会社が建機をレンタルする際は、電話で注文するのが一般的。誤発注のリスクや、手配状況が分からないことへの不安などが付きまとう。ウェブアプリであれば、商品の写真を見ながら注文できる。⼿配の状況や返却間近の商品も表⽰できるので、顧客である建設会社が注文内容を管理するのに役立つ。時間帯を気にせずに注文できるのもメリットだ。

 レンタル会社にとっては、顧客とのコミュニケーションを効率化しつつ、満足度の向上につなげられるメリットがある。過去によく注⽂した機械やおすすめの商品を顧客ごとに表示する機能も有するため、受注機会の創出につながる。

 建設機械のレンタル業界では、営業活動などのデジタル化が課題となっていた。ソラビトは建機レンタル大手の⻄尾レントオール(大阪市)と、導入に向けた覚書を締結済み。このほかにも複数の引き合いがあることから、利用を希望する企業を正式に募集し、21年6月にサービスの提供を始めることにした。

 14年設立のソラビトは、中古建設機械のオンライン取引所「ALLSTOCKER(オールストッカー)」の運営で知られる。19年には住友商事と伊藤忠TC建機(当時、伊藤忠建機)から約9億円の資金を調達した。