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 鹿島とヒロセ(東京・江東)は、山間部で主に使う工事用仮設桟橋の急速施工法「トライピア工法」を共同開発した。桟橋の構築にかかる工期やコストをそれぞれ約20%削減できる。

「トライピア工法」の概要図(資料:鹿島・ヒロセ)
「トライピア工法」の概要図(資料:鹿島・ヒロセ)
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 開発した工法では、橋脚(ピア)の断面が正三角形になるよう3本の鋼管杭を配置し、継ぎ材で固定する。ピア単独で橋軸方向と橋軸直角方向ともに高い剛性を持つ。そのため、橋脚の間隔は最大16mもの長スパン化が可能だ。従来工法では1つの橋脚当たり、4~6本の鋼管杭を使っていた。橋脚同士の間隔は6~13m程度で、橋軸方向の剛性を確保するために長い継ぎ材も必要だった。

 施工には専用に開発したガイド桁とゴンドラを使う。ガイド桁は鋼管杭を正確な位置に打ち込むための「定規」の役割を果たす。鋼管杭の打設時に既に架設した桁上から前方に張り出して、杭の頭部を固定した状態で目的の位置に打設する。

 杭の打設後はガイド桁を一旦、後方へ引き込む。続いて、3基の専用ゴンドラで、斜材・水平継ぎ材を鋼管杭に取り付ける。この動作を繰り返して順次、橋脚を構築していく。

施工ステップの概要図(資料:鹿島・ヒロセ)
施工ステップの概要図(資料:鹿島・ヒロセ)
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