全758文字
計測会社のルーチェサーチ(広島市)は、レーザー計測などで得た構造物の点群データを簡単に3次元モデル化するソフトウエア「PINO(ピノ)」を開発した。点群データと比べて容量を約50分の1に減らせる。
ドローン搭載型や持ち運び型のレーザースキャナーを使って、構造物などの点群データを取得する企業が増えている。ただし、点群データの容量は数ギガバイトに上ることが珍しくなく、パソコンなどで扱いづらい。3Dモデルの作成にも手間と時間を要していた。
PINOでは点群データの点を除去して、面のデータを作成できる。そのため、容量を大幅に抑えられる。PINOのペイントブラシの機能で点群データを“塗る”と、そこを含む面を自動でモデル化する仕組みだ。面の外枠をなぞると、より奇麗にモデル化できる。
PINOの販売価格は250万円程度で、2021年3月22日に販売する予定だ。