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 現場支援システムの開発を手掛けるスタートアップのピナクルズ(東京・渋谷)は、現場向けの動画教育プラットフォーム「tebiki(テビキ)」を開発・提供している。新型コロナウイルスの感染拡大以降、製造をはじめ、物流やサービス、建設など現場で働く労働者「ノンデスクワーカーズ」のいる職場で使われている。

現場の作業状況をスマートフォンやタブレットで撮影して動画を作る。音声認識機能で、話した言葉がそのまま字幕に変換される(写真:ピナクルズ)
現場の作業状況をスマートフォンやタブレットで撮影して動画を作る。音声認識機能で、話した言葉がそのまま字幕に変換される(写真:ピナクルズ)
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 多くの業界がテレワークへとかじを切る中、ノンデスクワーカーズのテレワーク化は進んでいない。特に課題なのが教育だ。現場で手を動かしながら伝えるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)形式は取りにくい。作業状況を撮影した動画で伝える方法もあるが、動画の作製は外注するのが一般的で費用がかかる。加えて、一度作ると更新しにくくなり、結果的に使われないケースが多かった。

 tebikiでは、教育用の動画の撮影から製作までを内製化できる。現場で働く人がスマートフォンなどで作業内容を撮影。動画で話した言葉は音声認識システムによって、自動で字幕化される。そのため、記号や簡単な説明をタイムライン上で加えて編集するだけでよい。後はアップロードすれば完成だ。デジタル能力の低い人でも簡易に扱える。動画は平均時間1分程度に収める企業が多いという。

1つの作業内容を説明する動画の時間は1分程度が一般的だ。記号なども簡単に挿入でき、パソコンに慣れていない人でも感覚的に操作できるようデザインしている(資料:ピナクルズ)
1つの作業内容を説明する動画の時間は1分程度が一般的だ。記号なども簡単に挿入でき、パソコンに慣れていない人でも感覚的に操作できるようデザインしている(資料:ピナクルズ)
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 「長い動画は誰も見ない。若い人はTikTok(ティックトック)など短い動画に慣れている。長いと編集する側も面倒だ」。ピナクルズの貴山敬CEOはこう話す。手順ごとに動画を分割すれば、教育内容を変更する必要が生じた場合、簡単に差し替えられる。