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 三井住友建設はAI(人工知能)を使った安全注意喚起システムを開発した。朝礼時の危険予知活動で試行している。タブレットやパソコンでシステムにアクセスし、その日に実施する作業内容をリストから選択すると、AIが過去の災害事例から、その作業に関連したものを表示する。

安全注意喚起システムで災害事例を表示する流れ。タブレットやパソコンを使って、その日の作業内容をリストから選択する。AIがクラウド上のデータベースを検索し、類似している作業の災害事例を抽出して表示する(資料:三井住友建設)
安全注意喚起システムで災害事例を表示する流れ。タブレットやパソコンを使って、その日の作業内容をリストから選択する。AIがクラウド上のデータベースを検索し、類似している作業の災害事例を抽出して表示する(資料:三井住友建設)
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 安全注意喚起システムを使った危険予知活動の流れはこうだ。まず、アカウントを持つ社員が、リストの中から職種や作業内容、使用する機械を選択。続いて、「雨が降っている」「高所作業あり」など、その日の作業の特徴を自由に打ち込む。すると、AIが過去に発生した災害データを分析し、3秒程度で20件ほどの事例を表示する。

 同じ作業を継続する場合、危険予知活動で一度使った事例は一定期間表示しない。この機能によって様々な災害事例を確認しやすくなり、 “マンネリ化”防止につながる。

 リストには、職種でとび工、鉄筋工など163職種、作業内容で鉄筋組立、型枠解体など273種類、使用する機械でクレーン、丸のこなど231種類を登録済みだ。作業を担当するグループごとに、その日の作業状況に合致する条件の災害事例を検索する。

 災害事例は、同社で過去に発生した5000件ほどをデータベース化した。災害情報のうち、発生日時や支店、職種、年齢、入場後の日数、経験年数、災害の型、負傷程度、発生状況の概要などを登録している。新たに発生した災害情報は、専用フォーマットへ入力するだけで追加できる。