全1009文字
PR

 建設3Dプリンターの開発を手掛けるスタートアップ企業のPolyuse(ポリウス、東京・港)と前田建設工業は、老朽化した集水升を建設3Dプリンターで造形したものに更新した。

建設3Dプリンターで造形した集水升を施工している様子(写真:Polyuse)
建設3Dプリンターで造形した集水升を施工している様子(写真:Polyuse)
[画像のクリックで拡大表示]

 集水升を設置した場所は、茨城県取手市にある前田建設工業のICI総合センターのICIキャンプ内だ。建設3Dプリンターで造った土木構造物の実用化は珍しい。

 集水升は円筒形で、直径が1m、高さが1m、厚さが150mm程度。排水管などと接続するため、壁面の2カ所に穴が開いている。

集水升には穴が2カ所開いている。建設3Dプリンターでは穴を開けたい箇所を避けて積層できる(写真:Polyuse)
集水升には穴が2カ所開いている。建設3Dプリンターでは穴を開けたい箇所を避けて積層できる(写真:Polyuse)
[画像のクリックで拡大表示]

 型枠にコンクリートを打設して造る従来の集水升は、施工費用を抑えられることなどを理由に、直方体の形状が一般的だ。今回は建設3Dプリンターにおける造形の自由度の高さを生かして、円筒形に仕上げた。円筒形は内部を流れる水の力が均等に伝わるため、部分的に劣化する箇所が生じにくい。

 また、円筒形は直方体と比べて同程度の雨水処理能力で比較すると、材料の体積を2割ほど削減できる。