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 建設・土木の生産支援クラウドの開発などを担うスタートアップのフォトラクション(東京・中央)は、7億6000万円の資金調達を実施して、同社の代表的なクラウドサービス「Photoruction(フォトラクション)」に続く柱となる、アウトソーシングサービスの市場拡大に挑む。

フォトラクションの中島貴春代表取締役CEO。大手建設会社での経験を経て起業した(写真:日経クロステック)
フォトラクションの中島貴春代表取締役CEO。大手建設会社での経験を経て起業した(写真:日経クロステック)
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 社名と同じサービス名であるPhotoructionでは、工事写真や図面、工程表など現場管理に必要な情報をクラウドで一元管理できる。2017年の提供開始から右肩上がりに実績を伸ばし、今や10万を超える建設プロジェクトで使われるようになった。

 「アプリケーションを提供する会社」というイメージが強いフォトラクション。そんな同社が次の成長市場として目を付けているのが、デジタルアウトソーシングだ。21年1月にサービス提供を開始した「建設BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」を拡充させる。

 同サービスでは、建設会社などがこれまで外注していた数量拾いや図面の整合性チェック、検査帳票の作成といった業務を、AI(人工知能)とフォトラクションのオペレーターとで連携して執行する。ユーザーはPhotoructionに写真や図面、書類などのデータをアップロードするだけでよい。

 フォトラクションは、図面から線や文字などの情報を自動で読み取る「aoz cloud(アオズクラウド)」と呼ぶ建設業に特化したAIを開発していた。「AIと人を組み合わせることで精度100%のアウトソーシングサービスができると考えた。いわゆるAIを使ったBPOだ。世界的にも取り組んでいる会社は少ないのではないか」と中島貴春代表取締役CEOは話す。

Photoructionのプラットフォームのイメージ(資料:フォトラクション)
Photoructionのプラットフォームのイメージ(資料:フォトラクション)
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