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 橋梁などのインフラ点検を行うFOF(エフオーエフ、宮崎市)は、360度カメラによる撮影画像などで構築する橋のVR(仮想現実)を使った現地踏査報告サービスを開始した。現地踏査をVRの画像上で実施できる。橋の⽴地状況や損傷の程度を詳細に把握することで、点検⽅法や必要な機材などの計画をより精密に立てられる(踏査VRデモはこちら)。

360度見渡せるVRの画像上に、路線名や橋に関する情報、橋梁台帳、地図へのリンクなどを掲載できる(資料:スペースリー)
360度見渡せるVRの画像上に、路線名や橋に関する情報、橋梁台帳、地図へのリンクなどを掲載できる(資料:スペースリー)
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 VRの撮影・編集には、スペースリー(東京・渋谷)のクラウドソフトウエアを使用。橋長50m以内で1径間の橋の場合、4~6カ所での撮影を標準とする。撮影時間は作業者1人で40分程度だ。撮影後はその場でスペースリーのクラウドへアップロード。その後、画像と地図の位置情報をリンクさせたり、橋梁台帳の情報を盛り込んだりといった編集を施して詳細な報告書に仕上げていく。

 VRの画像上では、人工知能(AI)によるサイズ推定機能を使って距離を計測できる。加えて、360度カメラをポールに設置して高所から撮影するため、今まで点検車でしか見られなかった橋梁側面の状況も容易に確認できる。

橋梁の側面の状況も容易に撮影・確認が可能だ(資料:スペースリー)
橋梁の側面の状況も容易に撮影・確認が可能だ(資料:スペースリー)
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