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 大成建設は、張り出し架設工法による橋梁の上部工工事で、自動化技術やICT(情報通信技術)を使って施工管理するシステム「T-CIM/Bridge」を開発した。施工管理を担う現場の作業員を大幅に減らせる。

T-CIM/Bridgeの全体像(資料:大成建設)
T-CIM/Bridgeの全体像(資料:大成建設)
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 張り出し架設工法では、移動作業車を使って主桁の先端に1ブロック分のコンクリートを打設した後に、移動作業車を次の施工区分へ動かす。このサイクルを繰り返して主桁を張り出していく。1サイクルごとの管理項目は多岐にわたり、技術者は現場に常駐しなければならなかった。

張り出し架設工法の手順と、施工段階ごとに必要な管理項目(資料:大成建設)
張り出し架設工法の手順と、施工段階ごとに必要な管理項目(資料:大成建設)
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 T-CIM/Bridgeは、移動作業車、プレストレス、上げ越し、出来形の4つの管理システムで構成される。1つ目の「移動作業車管理システム」では、作業員が人力で操作していた油圧ジャッキなどを電子制御化して、無線のタブレットで一元管理する。

 2つ目の「プレストレスの管理」では、PC(プレストレストコンクリート)鋼材の緊張管理図を自動で作製する。図の作製には、プレストレスの導入時に緊張用ジャッキの荷重値とPC鋼材の伸び量を計測する必要がある。従来は、作業員が高い圧力のかかったジャッキ周辺に近づいて、これらの数値を計測器から目視で読み取り、管理図の作製者に伝えていた。

 開発したシステムでは、センサーが自動で計測するため、人員の削減と安全性の向上につながる。