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 西松建設は、L is B(東京都千代田区)、日本ディクス(東京都港区)と共同で開発したコンクリート打設情報共有システムを自社の現場に導入し、業務効率化に役立つことを確認した。自動プログラムを介して会話を成立させるチャットボットを使う点が特徴だ。2022年度以降、社内展開を推進する。コンクリート工事を手配する際に、元請け会社と下請け会社、生コンの調達先などの間に生じる連絡業務の効率化を図る。

 21年度にシステムを導入した建設現場では、コンクリート工事に伴う関係各所への連絡や日程確認、出来高集計といった業務の時間を減らせた。効果を測定した2現場では、システム導入前と比べて、これらの業務時間を26~54%削減できた。

チャット利用で業務効率を改善
チャット利用で業務効率を改善
システムの利用イメージ。西松建設の資料を基に日経クロステックが作成
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 コンクリートの打設には、土工事や左官などを担当する下請け会社が関与するケースが多い。アジテーター車の通行時に必要な交通誘導員を手配する警備会社との連絡や調整が必要な場合もある。この他、生コンの調達先とのやり取りも必要で、関係する組織が多くなりがちだ。

 これまでは、これらの組織間の連絡に電話やファクス、電子メールなどを使っていた。そのため、情報の集約などに手間を要したり、連絡漏れが発生したりするケースがあった。コンクリートの打設作業は雨天などで延期になる場合がある。作業に変更が生じれば、その都度、関係各社間の連絡や調整が必要だった。

コンクリート工事での関係者との連絡は複雑
コンクリート工事での関係者との連絡は複雑
従来の連絡作業のイメージ。西松建設の資料を基に日経クロステックが作成
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