ニュース i-Construction
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VR画像上で橋の現地踏査、360度見渡せる
橋梁などのインフラ点検を行うFOF(エフ・オー・エフ、宮崎市)は、360度カメラによる撮影画像などで構築する橋のVR(仮想現実)を使った現地踏査報告サービスを開始した。現地踏査をVRの画像上で実施できる。橋の⽴地状況や損傷の程度を詳細に把握することで、点検⽅法や必要な機材などの計画をより精密に立て…
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中性子でコンクリート橋の塩害を調査、点検車に積める非破壊装置
理化学研究所とオリエンタル白石は、コンクリートをくりぬかずに内部に浸透した塩分の濃度や分布を計測する小型の非破壊検査装置「中性子塩分計RANS-μ(ランズ―マイクロ)」を共同で開発した。橋梁点検車のバケットに積んで橋桁などの調査に使い、塩害に対する予防保全につなげる。2023年度以降の実用化に向け…
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ドローン点検の操縦や撮影を自動化、ドコモが活用へ
米Skydio(スカイディオ)は、橋脚や鉄塔といったインフラ施設のドローン点検で、飛行プランの作成から操縦・撮影までを自動化するソフトウエア「Skydio 3D Scan」を開発した。撮影データを基に3次元モデルをつくり、効率的な点検につなげる。NTTドコモが技術検証などを通じて開発に協力した。
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明日の湧水量は? トンネル切り羽の「地山予報」を開発
清水建設は、山岳トンネル工事の進捗に応じて変化する切り羽前方の湧水量を、デジタルツインとAI(人工知能)で定量的かつ高精度に予測する「地山予報システム」を開発した。翌日以降の湧水量を常に予測しながら施工するため、想定外の湧水リスクを回避でき、現場管理者の作業の負担を軽減する。
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コンクリートの画像から瞬時に幅0.1mmのひび割れを見抜く
日本工営と日本システムウエアは、コンクリート構造物の画像や映像から微小なひび割れを瞬時に判別して色分けして表示する点検支援システムを共同で開発した。
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トンネル現場で油圧ショベルの自律運転、ほぼ100%の精度で積み込み
大林組とNEC、大裕(大阪府寝屋川市)は、共同で開発した油圧ショベルの自律運転システムをトンネル工事の土砂の積み込みに適用する実証実験を実施した。
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AIを自分の後継者に、インフラデータの統合管理にデジタルツイン
NTTコムウェアは、現実世界を仮想空間で再現する「デジタルツイン空間」で社会インフラを管理・運営するサービス「Smart Data Fusion(スマートデータフュージョン)」の提供を開始した。多様なデータを統合して、エネルギーをはじめ、通信、土木など社会インフラ事業のDX(デジタルトランスフォー…
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7.6億円の資金調達、フォトラクションが目指す「デジタルゼネコン」
建設・土木の生産支援クラウドの開発などを担うスタートアップのフォトラクション(東京・中央)は、7億6000万円の資金調達を実施して、同社の代表的なクラウドサービス「Photoruction(フォトラクション)」に続く柱となる、アウトソーシングサービスの市場拡大に挑む。
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有線ドローンで空から無人化施工の操作支援
エアロセンス(東京・文京)は無人化施工の現場で有線ドローン「エアロボオンエア」を試験採用して、建機の動きや周囲の環境を撮影し、オペレーターの操作支援に役立てた。スポーツの生中継といった用途が多い有線ドローンの新たな活用方法を提示した。
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会議室にいながら「工事現場で研修」を体験
建設会社向けの研修などを手掛けるハタコンサルタント(名古屋市)は、VR(仮想現実)関連のソフトウエア開発などを行うSynamon(シナモン、東京・品川)と共同で、ボックスカルバートの工事現場を対象とする安全パトロール研修のVR用教材を開発した。
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全自動ドローンが“現場監督”に、日々の出来高測量や安全巡視を無人化
フジタとセンシンロボティクス(東京・渋谷)は、全自動で飛行・離着陸するドローンを使って建設現場の日々の出来高測量と安全巡視を無人化するシステムを共同で開発した。ドローンの操縦者や目視確認を担う補助者の2人が不要になる。
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雨水を集める「集水升」を3Dプリンターで造形、本設構造物として使う
建設3Dプリンターの開発を手掛けるスタートアップ企業のPolyuse(ポリウス、東京・港)と前田建設工業は、老朽化した集水升を建設3Dプリンターで造形したものに更新した。
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現場から漏れるうるさい音が見える、目の前にカラーマップ投影
飛島建設と早稲田大学基幹理工学部表現工学科の及川靖広教授の研究室は、音の計測結果を実空間に重ねてリアルタイムで表示する音響可視化システム「OTOMIRU(おとみる)」を共同で開発した。建設現場から漏れる音の探査などに使える。
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山岳トンネルのずり出しを自動化した鹿島、航空機工場の技術を応用
鹿島は、測位衛星の電波が届かない山岳トンネルの坑内で、発破によって生じた土砂をすくって運搬する「ずり出し」の自動化を実現した。複数のレーザー送信機で無人のホイールローダーの位置情報を取得して制御する。同社が開発を進める山岳トンネルの自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel(クワッドア…
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鹿島が山岳トンネルの吹き付けを自動化、誤差2cm以下に
鹿島は、山岳トンネルのコンクリート吹き付け作業の自動化に成功した。壁面の凹凸などを3次元で計測して、ノズルの角度やコンクリートの吐き出し量を最適に調整。設計厚さとの誤差を2cm以下に抑える。施工時間の短縮やコンクリートの跳ね返り(リバウンド)の削減にも効果がある。同社が構築を目指す山岳トンネルの自…
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コンクリートの締め固め具合をAIが判定、カメラで表面を映すだけ
安藤ハザマと金沢工業大学は、コンクリートの締め固めの完了・未完了を人工知能(AI)で即時に判定するシステムを開発した。モニターへ判定結果を表示するまでのタイムラグは1秒程度だ。
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視界不良の水面下を楽々掘削するバックホー、ソナーが目の代わりに
熊谷組と極東建設(那覇市)は、濁った水の中に積もった土砂などを音波センサー(ソナー)で可視化して掘削作業の効率を上げる小型水中バックホーを共同で開発した。地形と機体を俯瞰(ふかん)して水中のオペレーターの手元の画面に表示する「水中マシンガイダンス」を搭載し、操作を支援する。潜水士が誘導して運転する…
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7t積み無人ダンプがトンネルの現場を快走、大成建設がSLAM活用
大成建設は、測位衛星による位置情報が得られないトンネル坑内で建機の位置を把握する技術「T-iDraw Map」を開発。クローラーダンプの自動運転に成功した。建機に3次元レーザースキャナーを取り付けて、周囲の3次元地図を作製しながら自己位置を推定するSLAM技術を用いる。
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今日の作業で起こりそうな災害は? AIが教える注意喚起システム
三井住友建設はAIを使った安全注意喚起システムを開発。朝礼時の危険予知活動で試行している。タブレットなどでその日に実施する作業内容をリストから選択すると、AIがその作業に関連した災害事例を示す。
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スマホをかざすだけで3次元測量、小規模現場でも手軽にICT施工が可能に
ITサービスを提供するオプティムは松尾建設(佐賀市)と共同で、スマートフォンやタブレットを測量したい対象物にかざすだけで高精度な3次元データを作成するアプリ「OPTiM Geo Scan」(オプティム・ジオ・スキャン)を開発した。ドローンやレーザースキャナーによる3次元測量を外注した場合と比べて、…