ニュース i-Construction
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会議室にいながら「工事現場で研修」を体験
建設会社向けの研修などを手掛けるハタコンサルタント(名古屋市)は、VR(仮想現実)関連のソフトウエア開発などを行うSynamon(シナモン、東京・品川)と共同で、ボックスカルバートの工事現場を対象とする安全パトロール研修のVR用教材を開発した。
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全自動ドローンが“現場監督”に、日々の出来高測量や安全巡視を無人化
フジタとセンシンロボティクス(東京・渋谷)は、全自動で飛行・離着陸するドローンを使って建設現場の日々の出来高測量と安全巡視を無人化するシステムを共同で開発した。ドローンの操縦者や目視確認を担う補助者の2人が不要になる。
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雨水を集める「集水升」を3Dプリンターで造形、本設構造物として使う
建設3Dプリンターの開発を手掛けるスタートアップ企業のPolyuse(ポリウス、東京・港)と前田建設工業は、老朽化した集水升を建設3Dプリンターで造形したものに更新した。
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現場から漏れるうるさい音が見える、目の前にカラーマップ投影
飛島建設と早稲田大学基幹理工学部表現工学科の及川靖広教授の研究室は、音の計測結果を実空間に重ねてリアルタイムで表示する音響可視化システム「OTOMIRU(おとみる)」を共同で開発した。建設現場から漏れる音の探査などに使える。
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山岳トンネルのずり出しを自動化した鹿島、航空機工場の技術を応用
鹿島は、測位衛星の電波が届かない山岳トンネルの坑内で、発破によって生じた土砂をすくって運搬する「ずり出し」の自動化を実現した。複数のレーザー送信機で無人のホイールローダーの位置情報を取得して制御する。同社が開発を進める山岳トンネルの自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel(クワッドア…
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鹿島が山岳トンネルの吹き付けを自動化、誤差2cm以下に
鹿島は、山岳トンネルのコンクリート吹き付け作業の自動化に成功した。壁面の凹凸などを3次元で計測して、ノズルの角度やコンクリートの吐き出し量を最適に調整。設計厚さとの誤差を2cm以下に抑える。施工時間の短縮やコンクリートの跳ね返り(リバウンド)の削減にも効果がある。同社が構築を目指す山岳トンネルの自…
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コンクリートの締め固め具合をAIが判定、カメラで表面を映すだけ
安藤ハザマと金沢工業大学は、コンクリートの締め固めの完了・未完了を人工知能(AI)で即時に判定するシステムを開発した。モニターへ判定結果を表示するまでのタイムラグは1秒程度だ。
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視界不良の水面下を楽々掘削するバックホー、ソナーが目の代わりに
熊谷組と極東建設(那覇市)は、濁った水の中に積もった土砂などを音波センサー(ソナー)で可視化して掘削作業の効率を上げる小型水中バックホーを共同で開発した。地形と機体を俯瞰(ふかん)して水中のオペレーターの手元の画面に表示する「水中マシンガイダンス」を搭載し、操作を支援する。潜水士が誘導して運転する…
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7t積み無人ダンプがトンネルの現場を快走、大成建設がSLAM活用
大成建設は、測位衛星による位置情報が得られないトンネル坑内で建機の位置を把握する技術「T-iDraw Map」を開発。クローラーダンプの自動運転に成功した。建機に3次元レーザースキャナーを取り付けて、周囲の3次元地図を作製しながら自己位置を推定するSLAM技術を用いる。
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今日の作業で起こりそうな災害は? AIが教える注意喚起システム
三井住友建設はAIを使った安全注意喚起システムを開発。朝礼時の危険予知活動で試行している。タブレットなどでその日に実施する作業内容をリストから選択すると、AIがその作業に関連した災害事例を示す。
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スマホをかざすだけで3次元測量、小規模現場でも手軽にICT施工が可能に
ITサービスを提供するオプティムは松尾建設(佐賀市)と共同で、スマートフォンやタブレットを測量したい対象物にかざすだけで高精度な3次元データを作成するアプリ「OPTiM Geo Scan」(オプティム・ジオ・スキャン)を開発した。ドローンやレーザースキャナーによる3次元測量を外注した場合と比べて、…
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トンネル支保の建て込みで切り羽を無人に、位置調整も機械操作でこなす
大成建設とアクティオは、トンネル工事において、オペレーター1人で鋼製支保を建て込む工法「T-支保工クイックセッター」を開発した。省人化できるだけでなく、危険な切り羽付近での作業や高所作業を減らせる。
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映像の遅れは0.2秒、ソフトバンク回線の5Gで建機の遠隔操縦をスムーズに
第5世代移動通信システム(5G)の大容量通信やスライシング機能を活用し、カナモトとソフトバンクは共同で、約50km離れた現場のバックホーの遠隔操縦に成功した。
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プロポーザル方式の入札に最適な管理技術者を数分で自動抽出、書類も作成
建設技術研究所は、プロポーザル方式の入札説明書を人工知能(AI)で解析して、業務の適任者を選出するなど参加表明書の作成を支援するシステムを開発した。人力だと1日かかっていた参加表明書の作成がわずか数分で済む。国土交通省の関東地方整備局と北陸地方整備局の発注案件で導入した。
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治水と河川環境を一体評価、プログラム書き換えで独自分析も可能
土木研究所自然共生研究センターは、利用者が自由にプログラミングしながら治水と河川環境を定量的に評価する「Eva TRiP Pro(エヴァトリッププロ)」を開発した。仮想空間(VR)で構築した地形データなど、多様な3次元形式に対応。治水と環境に配慮した河川改修の効率化につながる。
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山奥の斜面崩壊をドローンが自動点検、防災での「レベル3飛行」は初
国土交通省近畿地方整備局は、人が立ち入れず電波の届かない山奥でドローンを自律飛行させて、崩壊した斜面などの自動点検に成功した。無人地帯におけるドローンの目視外自律飛行「レベル3」を防災目的で実施したのは、全国初だ。
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ドローンもハイブリッドの時代、長時間飛行で挑む浅海地形の高精度計測
水中透過性の高いグリーンレーザースキャナーを搭載したドローンの技術開発が進んでいる。河川の地形計測で先行していたが、このたび、海底地形の高精細な3次元データの取得に、海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所が成功した。浅海域の地形の3次元データ化によって、サンゴ礁などが持つ波の減衰効果の定量…
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命綱要らず、法面のモルタル吹き付けで施工人員を最大8割減
日特建設は専用のアタッチメントを取り付けたバックホーを遠隔で操作して、法面にモルタルを吹き付ける工法「スロープセイバー」を開発した。従来の人力によるモルタル吹き付けと比べて、施工人員を50~80%削減できる。法面上での作業が少なくなる分、墜落や転落のリスクが減る。
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土工事の危険な地盤挙動を特定、天気図の作製に使う評価法を採用
三井住友建設は、土工事中の広範囲の地盤挙動を監視するクラウドシステム「GENESIS(ジェネシス)/FHQ」を開発した。リアルタイムで地盤の変状を検知して、施工管理の効率化に役立てる。
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現場教育のニューノーマル、外注せずに10分で動画教育コンテンツを製作
現場支援システムの開発を手掛けるスタートアップのピナクルズ(東京・渋谷)は、現場向けの動画教育プラットフォーム「tebiki(テビキ)」を開発・提供している。新型コロナウイルスの感染拡大以降、製造をはじめ、物流やサービス、建設など現場で働く労働者「ノンデスクワーカーズ」のいる職場で使われている。