ニュース i-Construction
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トンネル支保の建て込みで切り羽を無人に、位置調整も機械操作でこなす
大成建設とアクティオは、トンネル工事において、オペレーター1人で鋼製支保を建て込む工法「T-支保工クイックセッター」を開発した。省人化できるだけでなく、危険な切り羽付近での作業や高所作業を減らせる。
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映像の遅れは0.2秒、ソフトバンク回線の5Gで建機の遠隔操縦をスムーズに
第5世代移動通信システム(5G)の大容量通信やスライシング機能を活用し、カナモトとソフトバンクは共同で、約50km離れた現場のバックホーの遠隔操縦に成功した。
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プロポーザル方式の入札に最適な管理技術者を数分で自動抽出、書類も作成
建設技術研究所は、プロポーザル方式の入札説明書を人工知能(AI)で解析して、業務の適任者を選出するなど参加表明書の作成を支援するシステムを開発した。人力だと1日かかっていた参加表明書の作成がわずか数分で済む。国土交通省の関東地方整備局と北陸地方整備局の発注案件で導入した。
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治水と河川環境を一体評価、プログラム書き換えで独自分析も可能
土木研究所自然共生研究センターは、利用者が自由にプログラミングしながら治水と河川環境を定量的に評価する「Eva TRiP Pro(エヴァトリッププロ)」を開発した。仮想空間(VR)で構築した地形データなど、多様な3次元形式に対応。治水と環境に配慮した河川改修の効率化につながる。
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山奥の斜面崩壊をドローンが自動点検、防災での「レベル3飛行」は初
国土交通省近畿地方整備局は、人が立ち入れず電波の届かない山奥でドローンを自律飛行させて、崩壊した斜面などの自動点検に成功した。無人地帯におけるドローンの目視外自律飛行「レベル3」を防災目的で実施したのは、全国初だ。
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ドローンもハイブリッドの時代、長時間飛行で挑む浅海地形の高精度計測
水中透過性の高いグリーンレーザースキャナーを搭載したドローンの技術開発が進んでいる。河川の地形計測で先行していたが、このたび、海底地形の高精細な3次元データの取得に、海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所が成功した。浅海域の地形の3次元データ化によって、サンゴ礁などが持つ波の減衰効果の定量…
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命綱要らず、法面のモルタル吹き付けで施工人員を最大8割減
日特建設は専用のアタッチメントを取り付けたバックホーを遠隔で操作して、法面にモルタルを吹き付ける工法「スロープセイバー」を開発した。従来の人力によるモルタル吹き付けと比べて、施工人員を50~80%削減できる。法面上での作業が少なくなる分、墜落や転落のリスクが減る。
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土工事の危険な地盤挙動を特定、天気図の作製に使う評価法を採用
三井住友建設は、土工事中の広範囲の地盤挙動を監視するクラウドシステム「GENESIS(ジェネシス)/FHQ」を開発した。リアルタイムで地盤の変状を検知して、施工管理の効率化に役立てる。
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現場教育のニューノーマル、外注せずに10分で動画教育コンテンツを製作
現場支援システムの開発を手掛けるスタートアップのピナクルズ(東京・渋谷)は、現場向けの動画教育プラットフォーム「tebiki(テビキ)」を開発・提供している。新型コロナウイルスの感染拡大以降、製造をはじめ、物流やサービス、建設など現場で働く労働者「ノンデスクワーカーズ」のいる職場で使われている。
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自己治癒型のアスファルト舗装を21年度に国内で初施工
大成ロテックと會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)は、共同研究中の自己治癒型のアスファルト舗装を、車両通行の供用を前提とした場所で2021年度に試験施工すると明らかにした。切削オーバーレイに代わる舗装の新しい維持管理手法の実用化に一歩近づく。
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山岳トンネルの覆工コンクリートの表層品質をAIで自動評価
西松建設はソフトウエア開発のsMedio(東京・中央)と共同で、山岳トンネルの覆工コンクリートの表層品質をAI(人工知能)で評価する「A.E.s.SLiC(イースリック)」を開発した。覆工コンクリートの写真から、(1)はく離(2)気泡(3)水はしり・砂すじ(4)色むら・打ち重ね線(5)施工目地不良…
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階段状の堤体でコンクリート打設を高速化
鹿島は台形CSGダムの堤体を覆う保護コンクリートの施工を合理化する「置き型枠自動スライドシステム」を開発。同社がJVのスポンサーとして秋田県東成瀬村で施工する成瀬ダムの堤体打設工事で実用化した。同ダムの堤体工事における重機の自動運転による高速施工のサイクルを妨げないようにする意図がある。
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鳴き声とドローン画像でシカの数を把握、現地を荒らさない新調査手法
東京大学生産技術研究所の沖一雄特任教授らのグループは、湿原に生息するシカの頭数を、鳴き声やドローンの画像から推定する手法を開発した。自然環境保全地域に人が高頻度で立ち入ることなく、植生被害をもたらすシカの個体数を管理する基礎データが得られる。
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構造物の点群データから3Dモデルを楽に作成、容量を50分の1に
計測会社のルーチェサーチ(広島市)は、レーザー計測などで得た構造物の点群データを簡単に3次元モデル化するソフトウエア「PINO」を開発した。点群データと比べて容量を約50分の1に減らせる。
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クラウドで4D工程表を共有、大容量データのダウンロード要らず
スタートアップのコルク(東京・豊島)は、BIM/CIMで使う3次元モデルに時間情報を加えた「4D工程表」をWebブラウザーで見られる技術を開発した。同社が提供する情報共有クラウドサービス「KOLC+(コルクプラス)」へ、2021年2月に機能を実装した。イメージ付きの施工ステップを、オンライン協議な…
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振動ローラーが走るだけで点群データ作成、ドローン要らずの転圧管理
竹中土木とライカジオシステムズは共同で、土を締め固める振動ローラーを走行させるだけで3次元点群データを自動で作成する転圧管理システム「Dual Mast Roller(デュアル・マスト・ローラー)」を開発した。
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工期・コストを2割減らせる仮設桟橋、鹿島とヒロセ
鹿島とヒロセ(東京・江東)は、山間部で主に使う工事用仮設桟橋の急速施工法「トライピア工法」を共同開発した。桟橋の構築にかかる工期やコストをそれぞれ約20%削減できる。
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AIがひび割れの延長や幅まで特定、河川護岸の診断を効率化
八千代エンジニヤリングは、河川の護岸コンクリートに生じたひび割れを写真から自動で検出する技術「GoganGo(ゴガン・ゴー)」に、ひび割れの大きさを自動で判定する新機能を追加した。
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BASEのような新サービスで建機レンタル会社のDXを支援、ソラビト
2021年は「オンラインレンタル元年」になる――。建設テックスタートアップ企業のSORABITO(ソラビト、東京都中央区)は21年2月1日から、建設機械レンタル会社向けにレンタルアプリ作成サービスを展開する。
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赤点灯は作業を止める、見た目で土留めの変状が分かるセンサー
熊谷組は土留め支保のひずみを感知し、しきい値を超える変状が生じるとLEDが赤く点灯して周囲に危険を知らせる「KMLAセンサー」を開発した。センサー背面に付いたネオジム磁石で鋼材に手軽に着脱できる。計測したい箇所に取り付けるだけなので、専門的な技能は不要だ。