ニュース i-Construction
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都市部でもドローンの目視外飛行を可能に
政府は2022年度をめどに、操縦者の目視の範囲外にドローン(小型無人機)を飛ばすことを、地上に第三者がいる場所で解禁する考えだ。都市部の橋や建物などの点検にドローンを活用しやすくなる。
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水面下の地形も海藻もドローンでまる見えに、測量コストは4割減
ドローンを使った測量サービス大手のテラドローン(東京・渋谷)は、水面下の地形を計測できる小型軽量のレーザースキャナーを搭載したドローンを開発した。船や航空機を使う従来の手法に比べて、30~40%程度のコストダウンを見込める。測量会社や建設コンサルタント会社に向けて、2019年5月31日から測量サー…
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数十年不変の舗装の出来形確認に革命、デジカメ持って1人で検測
NIPPOは横河技術情報(東京・港)の協力を得て、アスファルト舗装の切削厚さを1人で検測する「Nコレ・メジャー」を開発した。市販のデジタルカメラで対象物を様々な方向から撮影した2次元画像から、視差情報を解析して寸法や形状を求める写真測量技術(フォトグラメトリー)を使う。
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“すべすべ”コンクリートの課題を解決、型枠のシート貼りを自動化
鹿島は、コンクリートの表層品質を向上させる「美(うつく)シール工法」で、特殊なシートを型枠に自動で貼り付ける装置を開発した。これまでは、複数の作業員が手で貼り付けるため手間がかかっていた他、仕上がりにばらつきがあった。装置を用いることで、1人でもきれいに貼り付けられるようになり、しかも作業時間は6…
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施工中の構造物をスマホで「見える化」、現場映像に重ね合わせ
鹿島はサイテックジャパン(東京都大田区)と共同で、施工中の構造物などの3次元モデルを現場の映像に重ねて表示できる携帯型モニターを開発した。関係者間のイメージ共有や仕上がりの確認に活用できる。秋田県で進めている成瀬ダムの堤体打設工事に適用した。サイテックジャパンを通して年内に外販することも予定してい…
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2分で掘削出来形チェック、トンネル現場で写真測量するだけ
福田組(新潟市)は、NEC、NECソリューションイノベータ、演算工房と共同で、山岳トンネル工事において掘削の出来形が画像で分かる「Te-S(ティーエス)アシスタント」を開発した。複数枚の写真から点群データを生成する「SfM」技術を活用し、撮影後わずか2分ほどで、設計値と比較した掘削深さの過不足を色…
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クラウド内の図面や写真の漏えいを保険でカバー
フォトラクション(東京・中央)とあいおいニッセイ同和損害保険は、建設業向けクラウド「Photoruction(フォトラクション)」に保存する図面や写真、工程表が外部に漏えいした場合、利用者や第三者が被る損害を補償する「サイバーセキュリティ保険」を共同で開発した。同保険を含む「安心サポートプラン」を…
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「鉄筋ゼロ、オール炭素繊維」で初の道路橋PC床版
東京製綱インターナショナル(東京・中央)とオリエンタル白石は、腐食しない炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)を緊張材に使用した、道路橋用のプレキャストPC(プレストレスト・コンクリート)床版を共同で開発した。オリエンタル白石によると、緊張材や補強材として鋼材を全く使わず、純粋にCFCCだけで造った道…
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本格派の油圧ショベル訓練アプリ、子どもも夢中!
ダンプ車に土砂を3回積み込むのにかかる時間は――。重機のオペレーターだけでなく、建設従事者以外もつい夢中になってしまうAndroid端末用の油圧ショベルの操作訓練アプリを、エンジニアの人材派遣・教育事業を行うトライアロー(東京・港)が開発した。その名も「重機でGO」だ。
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照明設備のないトンネルの調査・点検時間が半減
三井住友建設は、暗い導水路トンネルにおいて現状と過去の補修履歴などを歩きながら視覚的に比較でき、調査・点検にかかる時間を大幅に減らせるシステム「MOLE(モール)-FMR」を開発した。ゴーグル型のデバイスを装着して見た箇所の点検記録や補修履歴などを、実寸大で立体的に映し出すMR(複合現実)の技術を…
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NTT西がインフラ点検の新会社設立、AI使って価格破壊を目指す
構造物を3次元モデルに変換して「遠隔目視点検」
NTT西日本は4月1日、ドローン(小型無人航空機)や人工知能(AI)を使って橋や法面などのインフラ構造物を低コストで点検する新会社「ジャパン・インフラ・ウェイマーク」を立ち上げた。自治体や電力・ガスなどのインフラ管理者の他、点検業務の委託を受けた建設コンサルタント会社に向けてサービスを展開する。
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世界最長10mの多関節ロボアーム、廃炉調査やインフラ点検に活用
東京工業大学は、重さ10㎏の物体を保持できる世界最長10mの「超長尺多関節ロボットアーム」を開発した。細長い形状で10個の関節を曲げられるため、障害物のある狭い場所への進入が可能だ。橋梁やトンネルなどのインフラの点検作業への応用が見込まれる。
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地割れ監視にLPWA! 成るか、伸縮計の“価格破壊”
西松建設は、LPWA(省電力広域無線通信)を使った遠隔地での傾斜監視システムを改良し、地割れの変位などをモニタリングする「OKIPPA伸縮計」を開発した。従来の伸縮計と比べて、初期費用やランニングコストを大幅に下げられる。
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iPad1台で橋梁点検、事前準備とカルテ作成がほぼ不要に
三井住友建設は、日本コンピュータシステム(東京・港)と共同で、橋梁の点検業務を効率化するiPad用アプリ「Maplet SM(マプレット エスエム)」を開発した。点検前の準備や点検後の記録といった一連の作業がiPad1台で行える。点検データの継続的な管理と活用も容易になる。
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遠方の橋や法面を走りながら計測、最小限の補正なのに高精度
安藤ハザマと朝日航洋は共同で、レーザースキャナーなどを搭載した車両を走らせて周辺の3次元データを取得するモービル・マッピング・システム(MMS)を改良し、切り土法面など遠方の構造物の3次元計測を効率化する技術を開発した。現地で計測したデータの精度を確保するための補正と検証の作業を、大幅に減らせる。
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設計者を「書類作成」から解放、表やグラフを自動で出力
パシフィックコンサルタンツは、道路交通量などのビッグデータから表やグラフを自動で作成する「BIツール」と、スマートフォンで撮った写真から現地踏査の報告書を自動で出力する「現地踏査システム」を開発した。道路分野の部署に導入し、設計者が書類作成に割いていた時間を大幅に減らした。
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「ICTフル活用工事」が始動、地盤改良や法面も
国土交通省は、道路改良や河川改修で、全ての主要工種にICT(情報通信技術)を導入する「ICTフル活用工事」を2019年度から始める。工事全体の3次元設計データを作成する他、導入が進んでいる土工や舗装工、浚渫(しゅんせつ)工以外の工種でもICT建機による施工や3次元測量データを使った出来形管理などを…
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建設テック企業に50億円投資、マンション修繕のカシワバラ
マンションの大規模修繕や大型プラントの塗装を手掛けるカシワバラ・コーポレーションは2019年3月以降、建設分野にAIやドローンなどの最新テクノロジーを掛け合わせた「Con-Tech(建設テック)」系のスタートアップに総額50億円を投資する。
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ロボットが2.7秒で鉄筋を結束、施工箇所の9割を肩代わり
建設工事の省力化工法の開発コンサルティングなどを手掛けるEMO(香川県三木町)は、設備機器の製造を得意とするサンエス(広島県福山市)と共同で、鉄筋の上を走行しながら自動で結束をこなすロボット「トモロボ」を開発した。
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光ファイバーでRC橋の振動測定、従来の1000倍の速さで即取得
OKI(沖電気工業)と前田建設工業は、光ファイバーを使って鉄筋コンクリート(RC)橋梁の振動やたわみなどを測定し、ひび割れや剛性低下といった劣化を見抜くモニタリング技術を共同で開発した。