ニュース i-Construction
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新たな熱中症対策は「ヘルメットをかぶるだけ」
戸田建設と村田製作所は、ヘルメットに装着する非接触型センサーで、建設作業者の健康状態を把握するモニタリングシステムを共同で開発した。ヘルメットに取り付けるセンサーデバイスは、2つの測定器から成る。1つが、ヘルメット内のバンドの外周に装着するセンサーだ。額に接しない「非接触型」を採用した。
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コンクリートの仕上げはロボットにお任せ!作業速度は7倍に
鹿島は、床版やスラブの現場打ちコンクリートの表面を自動で仕上げるロボット「NEWコテキング」を開発した。人力に比べて最大7倍の速度で作業できる。西日本高速道路会社が発注した橋梁工事の仮設ヤードの整備に適用して、効果を実証した。
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配達の車が道路を点検、宇治市が実証開始
ソフトバンクと村田製作所は、民間の配送事業者のトラックなどに小型の多機能センサーを乗せることで、道路の路面変状を自動で収集する点検システムを開発した。集めたデータは無線ネットワークを介して一元管理し、予防保全に活用する。
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GPSとカメラで作業員・建機の動きを常時把握
国土交通省は、作業員に持たせたGPSや現場に設置したカメラを使い、人と機械の動きをリアルタイムで把握して効率的な配置に役立てるなど、ITを活用した生産性向上の取り組みを始める。
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斜張橋のケーブルを走るロボが張力も測定
西松建設は、斜張橋の斜材ケーブル保護管の損傷を自走しながら調査するロボット「コロコロチェッカー」を改造して、張力測定などの新たな機能を追加した。使い勝手が良くなり、使用できる対象も広がる。
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i-Con推進にロゴ制定、商標登録で半年遅れ
国土交通省は、建設現場の生産性向上の取り組み「i-Construction」を推進するため、新たにロゴマークを決定した。昨年末にロゴを決定する予定だったが、想定以上に商標登録の審査に時間がかかった。
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コンクリート内の鋼材腐食を見抜く新センサー、チタンワイヤ
ピーエス三菱は金沢大学の鳥居和之特任教授の研究グループと共同で、鉄筋コンクリート構造物などにチタンワイヤセンサーを埋め込んで、鋼材の腐食状況を遠隔からモニタリングするシステムを開発した。従来式のセンサーと比べてコストを20分の1程度に抑えられる。
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ダムの施工情報をCIMで一元管理、書類作成もお任せ
大成建設は、ダムの建設工事において施工情報や出来形・品質管理のデータを収集して堤体の3次元モデル上で一元管理するシステム「T-CIM/Dam」を開発した。効率的な情報管理による省力化を狙い、ダムの新設工事の現場で適用を始めた。
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海に着水するドローン、水生生物をモニタリング
鹿島は、海面に着水して水中を撮影するドローン「SWANS」(スワンズ)を開発した。サンゴや地形情報の調査に適用する。水生生物のモニタリングにドローンを用いるのは、業界初の試みだ。
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トンネルの切り羽崩落事故をゼロにするIoT
鹿島は、山岳トンネル工事でコンピュータージャンボによる削孔データや切り羽の画像などを組み合わせ、切り羽崩落の危険性をリアルタイムで評価する「スマート切羽ウォッチャー」を開発した。
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i-Con「お見合い」第2弾、360度カメラなど11件成立
国土交通省が設立した産官学の連合体、i-Construction推進コンソーシアムは5月16日、建設現場の課題(ニーズ)とそれを解決する技術(シーズ)を組み合わせる「マッチング」11件を決定した。国交省の15カ所の現場で試行し、技術導入のコストや有用性を検討する。
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車道を“またいで”トンネル内を自動点検、浮きとひび割れを検出
東急建設は、東京大学、湘南工科大学、東京理科大学、小川優機製作所(横浜市)、菊池製作所(東京都八王子市)と共同で、通行規制を伴わずに供用トンネルの全断面を点検するシステムを使い、実構造物での実験に成功した。内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)インフラ維持管理・更新・マネジメント技術で…
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「ドローンの研修や整備、お手伝いします」、ミライトが全国展開
ミライト・テクノロジーズ(大阪市)は、ドローン(無人航空機)事業者に向けた運用サービスを全国規模で開始する。第一弾として、スマートコンストラクションを展開するコマツとの提携を4月18日に発表。コマツが5月から新たに提供するサービス「EverydayDrone」の運用において、ミライト・テクノロジー…
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幅0.05mm以上のひび割れを100%自動検出
大林組は、富士フイルムのAI(人工知能)による画像解析技術を利用して、高性能カメラで撮影した画像からコンクリート表面のひび割れの幅と長さを自動検出する手法を開発した。自動検出技術の課題であった計測精度や作業時間を、大幅に改善する。
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港湾工事で初の「オールCIM化」、クレーン船から鉄筋1本まで
五洋建設は、港湾工事に必要なあらゆる設計情報を3次元でモデル化し、施工計画の検討などにCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の活用が効果的であることを実証した。
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配筋検査でスケールスタッフとマーキングが不要に
鹿島は日本電気(NEC)とオリンパスと共同で、組み終わった鉄筋を撮影した画像から、直径や間隔、本数を自動計測する「自動配筋検査システム」を開発した。
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復旧現場をスマホで測量、90%以上のコスト減に
大林組は、豪雨や地震に伴う土砂災害の復旧現場で、地形を1人で素早く測量できるスマートフォン用アプリ「スマホdeサーベイ」を開発した。赤外線センサーを搭載した専用のスマートフォンを使い、画面を見ながら現地を歩くだけで、点群による3次元の地形データを最大約500m2の範囲まで取得できる。
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AIが河川護岸の写真からひび割れを暴く
八千代エンジニヤリングとブレインパッド(東京都港区)は、人工知能(AI)を使って河川の護岸コンクリートに生じたひび割れを写真から自動検出する「GoganGo(ゴガン・ゴー)」を共同で開発した。