ニュース i-Construction
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コニカミノルタ「磁気ストリーム法」でインフラ非破壊検査に参入
PC橋の内部鋼材の破断を検知する新技術
コニカミノルタは、プレストレスト・コンクリート(PC)橋の内部鋼材の破断を検知する非破壊検査ソリューション「SenrigaN(せんりがん)」で、社会インフラの維持管理市場への参入を目指す。核となるのは、PC鋼材に磁場をかけると破断箇所で磁力が急に減衰する現象を捉える独自技術「磁気ストリーム法」だ。
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業界初、積算ミスをAIが検知
富士通は公共工事の積算支援ソフトウエア「FUJITSU 公共ソリューション SuperCALS ESTIMA V6」に、人工知能(AI)で積算ミスを自動検知する機能を追加した。過去の積算データで構築した学習モデルに基づき、類似する工事との比較から積算の誤りを検出する。
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現場溶接が不要の鋼管接合、継ぎ手改良で50%コンパクト化
JFEスチールは、鋼管杭(くい)を回転させて接合する機械式継ぎ手「ハイメカネジ」を最大で約50%コンパクト化し、施工の大幅な省力化を図るとともに、適用対象を大口径にまで広げた。仕様変更に伴い、土木研究センターによる建設技術審査証明(内容変更)を2018年5月に取得した。
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地下構造物の3次元数値解析モデル、10分の1の時間で自動作成
大成建設は、地層構造などを含む地下構造物の3次元数値解析モデルを従来の10分の1程度の時間で自動作成する手法を構築した。高度な解析技術がなくても、施工手順を反映した詳細な3次元モデルを作成できる。
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橋梁の出来形検測の時間が半減、3Dレーザースキャナーで
三井住友建設は、3次元レーザースキャナーを用いた橋梁の出来形検測システムを開発した。検測作業の時間が半減する。
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ドローンで空から堰堤を点検、要領を来年度改定
国土交通省は来年度、砂防堰堤(えんてい)などの点検にドローン(小型無人航空機、UAV)を活用できるように、点検手順などをまとめた要領を改定する。2014年9月に点検要領を制定して以来、改定は初めて。
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「ヘルメット」か「姿勢」で重機近くの人を検知、強制停止機能も
大林組は、複数のカメラとAI(人工知能)を用いて重機の近くにいる作業員を高精度に検知し、接触の恐れがある場合は強制的に重機を停止させる機能を備えた安全装置「クアトロアイズ」を開発した。建設現場で実証試験を行い、高い検知性能を確認した。
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AIがトンネル覆工の空洞を素早く暴く、人による画像確認を7割減
三井E&Sマシナリーとアダコテック(東京都品川区)は共同で、トンネル内のレーダー探査で得られる解析画像から覆工コンクリートの内部にある欠陥を自動で判定する技術を実用化した。人工知能(AI)を活用し、技術者が目視で確認しなければならない画像の数を従来の3割に削減。計測の翌日には速報結果を出力できる。
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発注図面を3次元モデルに、19年度から試行
国土交通省は工事の発注図面に3次元モデルを使う電子契約を2019年度から試行する。工事の入札公告から契約、設計変更、完成図書の納品まで受発注者が3次元モデルでデータをやり取りする。
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橋の定期点検に全国初のロボット活用、各務原市
岐阜県各務原市は木曽川に架かる各務原大橋で、5年に1回の定期点検に全国で初めてドローンなどのロボットを活用する。ロボットによる点検を近接目視の代わりとすることは国土交通省が認めていないため、事前の準備段階で利用して点検を効率化する。
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新たな熱中症対策は「ヘルメットをかぶるだけ」
戸田建設と村田製作所は、ヘルメットに装着する非接触型センサーで、建設作業者の健康状態を把握するモニタリングシステムを共同で開発した。ヘルメットに取り付けるセンサーデバイスは、2つの測定器から成る。1つが、ヘルメット内のバンドの外周に装着するセンサーだ。額に接しない「非接触型」を採用した。
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コンクリートの仕上げはロボットにお任せ!作業速度は7倍に
鹿島は、床版やスラブの現場打ちコンクリートの表面を自動で仕上げるロボット「NEWコテキング」を開発した。人力に比べて最大7倍の速度で作業できる。西日本高速道路会社が発注した橋梁工事の仮設ヤードの整備に適用して、効果を実証した。
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配達の車が道路を点検、宇治市が実証開始
ソフトバンクと村田製作所は、民間の配送事業者のトラックなどに小型の多機能センサーを乗せることで、道路の路面変状を自動で収集する点検システムを開発した。集めたデータは無線ネットワークを介して一元管理し、予防保全に活用する。
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GPSとカメラで作業員・建機の動きを常時把握
国土交通省は、作業員に持たせたGPSや現場に設置したカメラを使い、人と機械の動きをリアルタイムで把握して効率的な配置に役立てるなど、ITを活用した生産性向上の取り組みを始める。
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斜張橋のケーブルを走るロボが張力も測定
西松建設は、斜張橋の斜材ケーブル保護管の損傷を自走しながら調査するロボット「コロコロチェッカー」を改造して、張力測定などの新たな機能を追加した。使い勝手が良くなり、使用できる対象も広がる。
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i-Con推進にロゴ制定、商標登録で半年遅れ
国土交通省は、建設現場の生産性向上の取り組み「i-Construction」を推進するため、新たにロゴマークを決定した。昨年末にロゴを決定する予定だったが、想定以上に商標登録の審査に時間がかかった。
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コンクリート内の鋼材腐食を見抜く新センサー、チタンワイヤ
ピーエス三菱は金沢大学の鳥居和之特任教授の研究グループと共同で、鉄筋コンクリート構造物などにチタンワイヤセンサーを埋め込んで、鋼材の腐食状況を遠隔からモニタリングするシステムを開発した。従来式のセンサーと比べてコストを20分の1程度に抑えられる。
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ダムの施工情報をCIMで一元管理、書類作成もお任せ
大成建設は、ダムの建設工事において施工情報や出来形・品質管理のデータを収集して堤体の3次元モデル上で一元管理するシステム「T-CIM/Dam」を開発した。効率的な情報管理による省力化を狙い、ダムの新設工事の現場で適用を始めた。
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海に着水するドローン、水生生物をモニタリング
鹿島は、海面に着水して水中を撮影するドローン「SWANS」(スワンズ)を開発した。サンゴや地形情報の調査に適用する。水生生物のモニタリングにドローンを用いるのは、業界初の試みだ。
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トンネルの切り羽崩落事故をゼロにするIoT
鹿島は、山岳トンネル工事でコンピュータージャンボによる削孔データや切り羽の画像などを組み合わせ、切り羽崩落の危険性をリアルタイムで評価する「スマート切羽ウォッチャー」を開発した。