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東京駅前に田んぼの整備?

 フォローアップ会議やデザインワーキングでは、様々な議論が交わされた。中には実現しなかったアイデアもある。

 例えば約6500m2の広場のオープンスペースは、日本本来の風情を出すために田んぼを整備する案が討議された。田んぼは実現しなかったが、芝生の空間と夏季限定で水を張る「水盤」の整備へとつながった。また、行幸通りにサクラ並木を整備する案も検討された。こちらは、もともとあったイチョウ並木を復元することから、実現しなかった。

 フォローアップ会議の委員の一人で、舗装のデザインなどを担当した小野寺康都市設計事務所(東京都千代田区)の小野寺康代表は、「事業関係者は数多く、対象範囲も広大で、完成までには長い時間を要した。何もしなければ、空間デザインがバラバラになったかもしれない。トータルデザインを実現するうえで、フォローアップ会議の果たした役割は大きい。会議を通じてデザインは徹底的に監理されて、統一感の取れた空間にできた」と振り返る。フォローアップ会議は計8回、デザインワーキングは計24回開催した。

駅前広場に夏季限定で「水盤」を設置。路面温度上昇を防ぐ。試験時の様子(写真:JR東日本)
駅前広場に夏季限定で「水盤」を設置。路面温度上昇を防ぐ。試験時の様子(写真:JR東日本)
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■変更履歴
4ページの最後の段落で、初出時に換気塔での内藤名誉教授の担当を「設計監理」と記していましたが、「設計監修」に訂正しました。また同じく4ページの6段落目で駅前広場の設計者を「ジェイアール東日本建築設計事務所」と記していましたが、「ジェイアール東日本コンサルタンツ」に訂正しました。[2018/05/11 16:40]