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トンネル内に連続する壁のロープ
約1時間かけて琵琶湖疏水を下る疏水船は、出航してすぐ第1トンネルへと進入する。明治期に造られたこのトンネルの長さは2436mだ。「トンネル内を抜けるのに15分ほどかかります。その間、ずっと景色は変わりません」と話すのは、「アッキー」こと乗船ガイドの松岡昭光さん。
トンネル内での乗船はあっという間に感じられた。アッキーが次々に繰り出す琵琶湖疏水にまつわる逸話はどれも面白く、トンネル内では長い間、人目にさらされなかった明治期の土木構造物を眺めるという貴重な体験が続いた。