都心を半径約15kmで取り囲む東京外かく環状道路(外環道)の千葉区間が、計画から半世紀を経ていよいよ開通する。三郷南インターチェンジ(IC)―高谷ジャンクション(JCT)間の延長15.5kmが6月2日午後4時に開通。これと並走する国道298号の延長11.9kmも同日に供用を始める。
外環道のうち延長12.1kmの千葉県内の区間は1969年に高架構造で都市計画決定したが、環境問題から計画を一時凍結。その後、掘割による半地下構造への計画変更(96年)を経て整備を進めてきた。事業費は三郷南IC―高谷JCT間の高速道路が約9100億円。千葉県内の国道298号と付随施設が5635億円。
今回の開通で総延長約85kmの外環道のうち約6割が完成し、都心から放射状に伸びる東関東自動車道、常磐自動車道、東北自動車道、関越自動車道の4つの高速道路が外環道でつながる。高谷JCTで外環道と接続する東関道から常磐道など他の高速道路へ行く所要時間は、首都高などを経由する場合と比べて18分から26分程度短縮できる。