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国の重要文化財である日本橋(東京都中央区)上空に首都高速道路が架かる。1964年東京五輪の開催に合わせて整備された首都高は老朽化が進んでいる。更新に伴い、日本橋周辺の区間を地下化する計画だ(写真:日経アーキテクチュア)
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首都高速道路の地下化と連動した街づくりが動き出す。東京駅の北東側に位置する日本橋・八重洲エリアだ。
日本橋川沿いのプロジェクトのうち、 「八重洲1丁目北地区」と「日本橋室町1丁目地区」の都市計画案が、2019年4月23日に開かれた国家戦略特別区域会議の東京都都市再生分科会で示された。いずれの地区も首都高の地下トンネルが敷地内を通る計画だ。国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトに指定されている。
首都高速道路地下化の対象区間。オレンジ色が新設ルートで赤色が既存の首都高。白抜き箇所が撤去する既存の高架橋。複数の再開発が日本橋川沿いに並ぶ(資料:首都高日本橋地下化検討会の資料を基に日経アーキテクチュアが作成)
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分科会の資料によると都市再生への貢献として、水辺空間と歩行者ネットワークの整備に加え、「首都高地下化の実現に向けた協力」を挙げた。大幅な容積率緩和を見込む。2019年秋の都市計画決定を目指す。