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伊東忠太×谷口吉生の効果は?

 大倉集古館の改修設計も谷口吉生氏が中心になった。「建築はもちろん、展示ケースに至るまで谷口(吉生)さんの厳しい目が行き届いている」と同館の学芸担当者は言う。

 谷口氏といえば、無駄をそぎ落としたディテールや空間の正統派モダニズム建築が思い浮かぶ。対して伊東忠太の代表作は、大倉集古館のほか、東京の震災記念堂や築地本願寺、京都の祇園閣など、どれも大屋根を頂くコテコテの装飾建築だ。

プレステージタワー(高層棟)のエントランス前から水盤越しに大倉集古館を見る(写真:日経アーキテクチュア)
プレステージタワー(高層棟)のエントランス前から水盤越しに大倉集古館を見る(写真:日経アーキテクチュア)
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 2人の組み合わせが一体どういう結果を導くのだろうかと思っていたのだが、ざっくり言うと、谷口氏のそぎ落としによって伊東の細かな装飾がより浮き上がって見えるようになっていた。以下、写真で見ていこう。

正面玄関の風除室。谷口吉生氏らしい、すっきりとしたデザイン(写真:日経アーキテクチュア)
正面玄関の風除室。谷口吉生氏らしい、すっきりとしたデザイン(写真:日経アーキテクチュア)
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1階の北側から展示を見渡す。免震で地震力の負担を軽減したため、内部の骨格はほとんど変わっていない(写真:日経アーキテクチュア)
1階の北側から展示を見渡す。免震で地震力の負担を軽減したため、内部の骨格はほとんど変わっていない(写真:日経アーキテクチュア)
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1階南側。展示ケースは谷口氏が監修した。ケースのガラスは、透過性の高いグラスバウハーン社(ドイツ)製のものを使っている。それもあって、展示空間がすっきりして見える(写真:日経アーキテクチュア)
1階南側。展示ケースは谷口氏が監修した。ケースのガラスは、透過性の高いグラスバウハーン社(ドイツ)製のものを使っている。それもあって、展示空間がすっきりして見える(写真:日経アーキテクチュア)
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2階の天井やときょう(軒を支える柱の上部)には、1階よりも手の込んだ装飾が施されている(写真:日経アーキテクチュア)
2階の天井やときょう(軒を支える柱の上部)には、1階よりも手の込んだ装飾が施されている(写真:日経アーキテクチュア)
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