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「空想動物」ゲットだぜ!

 伊東忠太は、「空想動物」を建築に埋め込むことで知られる。話が少しそれるが、伊東建築の中で最も多く空想動物が埋め込まれているのは、一橋大学(東京都国立市)にある兼松講堂だ。そちらに興味のある方はこの記事(怪獣たちのいるところ─一橋大学兼松講堂)を読んでいただきたい。

「建築巡礼」で一橋大学兼松講堂をリポートした際のイラストの一部(イラスト:宮沢 洋)
「建築巡礼」で一橋大学兼松講堂をリポートした際のイラストの一部(イラスト:宮沢 洋)
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 この大倉集古館にも、空想動物が潜んでいる。

階段室はエレベーターを新設したため、元の位置と変わったが、手すり壁などは生かした(写真:日経アーキテクチュア)
階段室はエレベーターを新設したため、元の位置と変わったが、手すり壁などは生かした(写真:日経アーキテクチュア)
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手すり部分にはこんな彫刻が……。犬ではない。小さな羽がある。これは「獅子」とのこと(写真:日経アーキテクチュア)
手すり部分にはこんな彫刻が……。犬ではない。小さな羽がある。これは「獅子」とのこと(写真:日経アーキテクチュア)
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階段手すりに鎮座する獅子たち(写真:日経アーキテクチュア)
階段手すりに鎮座する獅子たち(写真:日経アーキテクチュア)
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2階の天井装飾には「龍」(写真:日経アーキテクチュア)
2階の天井装飾には「龍」(写真:日経アーキテクチュア)
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 館内がすっきりし、照明も適切に設置されて、これらの空想動物たちも以前にも増して生き生きして見える。

 谷口氏らしさでいうと、個人的に一番「なるほど」と思ったのは、2階のテラスから見える景色だ。今回のプロジェクトで谷口氏が特に力を入れたと語っていた「タワーと広場、集古館の関係性」が、実によく分かる。その光景は入館料を払って自分の目で見てほしい。

2階のテラスからプレステージタワー方向(東)を見る。左方向にもう1棟のヘリテージウイング(中層棟)がある(写真:日経アーキテクチュア)
2階のテラスからプレステージタワー方向(東)を見る。左方向にもう1棟のヘリテージウイング(中層棟)がある(写真:日経アーキテクチュア)
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■大倉集古館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
休館日:月曜(休日の場合は翌平日)、展示替え期間、年末年始
入館料:一般1000円(特別展は1300円)
開館展:桃源郷展―蕪村・呉春が夢みたもの―(2019年9月12日~11月17日)

■変更履歴
1ページ6枚目の写真キャプション中、「免震のエキスパンションジョイント部分には石が敷かれている」を「免震のエキスパンションジョイント部分には床石のパネル(写真左端)が敷かれている」に訂正しました。[2019/10/16 21:20]