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(写真:大上 祐史)
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 首都高速道路の小松川ジャンクション(JCT)が2019年12月1日午後5時、開通した。東西に走る首都高小松川線の千葉方面と、南北に走る首都高中央環状線の埼玉方面とをつなぐ。小松川線と中央環状線は立体交差していたものの、これまで連結路がなく互いに行き来できなかった。
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 千葉方面から小松川線を通って埼玉県のさいたま新都心へ向かう場合、渋滞しやすい首都高都心環状線を経由せず、中央環状線を経由するといった経路の選択肢が増える。首都高速道路会社によると、中央環状線を経由すれば所要時間が平日朝のピーク時間帯で20分ほど短縮できるという。

図中の「7」が小松川線、「C1」が都心環状線、「C2」が中央環状線。小松川線と中央環状線の湾岸線(図中の「B」)方面との間には連結路がなく、行き来できないので注意が必要だ(資料:首都高速道路会社)
図中の「7」が小松川線、「C1」が都心環状線、「C2」が中央環状線。小松川線と中央環状線の湾岸線(図中の「B」)方面との間には連結路がなく、行き来できないので注意が必要だ(資料:首都高速道路会社)
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 小松川JCTは、既に完成している堀切・小菅JCT間、板橋・熊野町JCT間の改良工事と合わせた中央環状線の機能強化事業の1つとして進められた。10年3月に都市計画決定され、13年11月に着工。工事費は約400億円に上る。
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 小松川JCTでは3つの整備を行った。

(資料:首都高速道路会社)
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  1. 小松川線の千葉方面と中央環状線の埼玉方面とをつなぐ連結路を設置
  2. 小松川線の都心環状線方面に向かう既設の「小松川入口」の隣に、中央環状線の埼玉方面に向かう「中環小松川入口」を新設。既設の「小松川出口」は、小松川線からの分岐を右側から左側に変更
  3. 小松川線沿いにある「附属街路第3号線」と「第4号線」を拡幅

 「小松川入口」と「中環小松川入口」のイメージを見る。小松川線に入って都心環状線方面へ向かう場合は赤色で示した右側の「小松川入口」を、中央環状線で埼玉方面へ向かう場合は青色で示した左側の「中環小松川入口」を進めばよい。都心環状線や中央環状線など、首都高の基本的な路線図が頭にないと戸惑うかもしれない。

(資料:首都高速道路会社)
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 続いて、開通1カ月前に報道公開された小松川JCTと、開通当日に催された記念式典の様子をお伝えする。

開通前のJCTを歩いて渡る

 報道関係者向けに小松川JCTが公開されたのは10月31日。「中環小松川入口」から入り、中央環状線の埼玉方面に向かうJCTの連結路を歩いた。

(写真:大上 祐史)
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 入り口ランプの上り坂を進む。上部には「中環小松川入口」から進入したことを記録するETCの路側アンテナが設置してある。連結路の制限速度は時速40km。入り口付近の高欄上には、近隣住民に配慮して透過性の低い遮音板を取り付けた。

(写真:大上 祐史)
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 小松川線の千葉方面から中央環状線に向かう車線と、「中環小松川入口」から中央環状線に向かう車線とが合流する場所に着いた。高欄上の遮音板は透明なタイプに変わっている。

(写真:大上 祐史)
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 中央環状線へ向かう連結路の途中から小松川JCTを一望する。中央環状線は並行して流れる荒川と中川の中堤上にあり、連結路の大部分は中川の上に構築されている。河川や中堤の上を通過する部分を河川部、それ以外を陸上部として工事を進めた。着工したのは河川部が13年11月、陸上部が14年9月だ。

(写真:大上 祐史)
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