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 東京五輪・パラリンピックに向けて選手村の建設が進むなど注目度が高まる東京・晴海。“五輪期間中の一等地”ともいえるこのエリアで、三菱地所が「CLT PARK HARUMI(CLTパークハルミ)」を開業した。住宅事業などでCLT(直交集成板)を積極的に採用してきた同社が、デザイン性の高さや組み立て・解体の容易さをテーマにCLTの新たな活用手法を示し、「CLTの魅力を伝えるシンボル」として建設した。

 2019年12月14日の開業から20年秋までは、カフェやラーニングセンターを併設した文化発信拠点として運用する。その後は、CLTパネルの生産地である岡山県真庭市に移築。国立公園蒜山(ひるぜん)で、ビジターセンターなどとして利用を続ける。

東京・晴海で2019年12月14日に開業した「CLT PARK HARUMI」のパビリオン棟内部。カフェやデジタルスキルのラーニングセンターなどとして利用する屋内展示棟が隣接する。三菱地所が所有する敷地に20年秋までの期間限定で運用する仮設建築物だ(写真:日経アーキテクチュア)
東京・晴海で2019年12月14日に開業した「CLT PARK HARUMI」のパビリオン棟内部。カフェやデジタルスキルのラーニングセンターなどとして利用する屋内展示棟が隣接する。三菱地所が所有する敷地に20年秋までの期間限定で運用する仮設建築物だ(写真:日経アーキテクチュア)
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 CLTパークハルミは、地上1階建てのパビリオン棟と2階建ての屋内展示棟から成り、延べ面積はそれぞれ約600m2、約985m2。CLTの総使用量は約680m3に上る。設計・工事監理は三菱地所設計、デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)、施工は三菱地所ホームが担当した。真庭市産のヒノキなどを活用したCLTパネルは、銘建工業(岡山県真庭市)が製造したものだ。

CLTパークハルミを東側から見る。写真中央がパビリオン棟。パビリオン棟では、CLTパークハルミのテナントである、米グーグル日本法人のグーグル合同会社がイベントなどを開催予定だ。それ以外の通常時は、時間を限定して一般開放している(写真:日経アーキテクチュア)
CLTパークハルミを東側から見る。写真中央がパビリオン棟。パビリオン棟では、CLTパークハルミのテナントである、米グーグル日本法人のグーグル合同会社がイベントなどを開催予定だ。それ以外の通常時は、時間を限定して一般開放している(写真:日経アーキテクチュア)
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 隈研吾氏は完成に際し、次のように語った。「五輪に向けて木を多用した空間が東京に増えている。その中でも、CLTを主役にした施設はここだけと言っていい。世界でも例のないCLTの新しい魅力を体験してもらえる空間になった」

左から岡山県真庭市の太田昇市長、隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾主宰、三菱地所の吉田淳一社長(写真:日経アーキテクチュア)
左から岡山県真庭市の太田昇市長、隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾主宰、三菱地所の吉田淳一社長(写真:日経アーキテクチュア)
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