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森トラストは2020年3月16日、東京都港区で開発している超高層ビル「神谷町トラストタワー」が竣工を迎えたと発表した。高さが約180mある同タワーは、国際ビジネス拠点を狙った街区「東京ワールドゲート」の中核を成す複合施設になる。
東京ワールドゲートの敷地面積は1万6210m2、延ベ面積は19万5191m2。基本設計・実施設計監修は安井建築設計事務所、実施設計は清水建設、基本設計・実施設計は建築設備設計研究所。施工は清水建設だ。
竣工に伴い、森トラストは約5000m2ある緑地空間を含めた外構部分を一般に開放した。東京ワールドゲートの東側に接し、桜田通りから北西に延びる新設区道と、東京メトロ日比谷線の神谷町駅への連絡通路も開通した。
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東京ワールドゲートは、国際ビジネス拠点としての整備が進む虎ノ門・神谷町エリアで、世界と日本のゲート機能を担うことを目指したプロジェクトだ。15年に国家戦略特区「国家戦略都市計画建築物等整備事業」および「国家戦略民間都市再生事業」に認定された。神谷町トラストタワーは、入居者が自由にレイアウトを変えられるオフィス空間、日本初進出のホテル「EDITION(エディション)」、にぎわいを生む約5000m2の緑地空間、高水準のBCP(事業継続計画)の4本柱をコンセプトに掲げている。
同タワーは地下3階・地上38階建て。地上3~30階にオフィス、地上31~36階にホテルとサービスアパートメント、地上37~38階に住宅を配置。地上2階には外国人に対応できる医療施設が入る。