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 森トラスト・ホテルズ&リゾーツの子会社であるMT&Mホテルマネジメント(東京・港)と、世界展開する米国ホテルチェーン大手のマリオット・インターナショナルは2020年10月20日、東京・虎ノ門に「東京エディション虎ノ門」を開業した。

「東京エディション虎ノ門」31階ロビーの一角を占めるレストラン「The Blue Room」のオフィシャルイメージ。サファイアのブルーから着想を得ている。クリエイティブディレクションを手掛けるシュレーガー氏は、プロモーションまで含めて厳密なコントロールを重視する。館内の写真に関してSNS利用は妨げられていないが、商業メディア上ではプレス向けに用意されたイメージの利用が求められている(以下同)(写真:マリオット・インターナショナル)
「東京エディション虎ノ門」31階ロビーの一角を占めるレストラン「The Blue Room」のオフィシャルイメージ。サファイアのブルーから着想を得ている。クリエイティブディレクションを手掛けるシュレーガー氏は、プロモーションまで含めて厳密なコントロールを重視する。館内の写真に関してSNS利用は妨げられていないが、商業メディア上ではプレス向けに用意されたイメージの利用が求められている(以下同)(写真:マリオット・インターナショナル)
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 森トラストが手掛けた大規模複合開発「東京ワールドゲート」内に同年3月、「神谷町トラストタワー」が完成している。その上層階の主に31階から36階に同ホテルが入る。

東京メトロ日比谷線神谷町駅に直結する、高さ約180mの「神谷町トラストタワー」上層階に入る(写真:森トラスト)
東京メトロ日比谷線神谷町駅に直結する、高さ約180mの「神谷町トラストタワー」上層階に入る(写真:森トラスト)
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神谷町トラストタワーのフロア構成(資料:森トラスト)
神谷町トラストタワーのフロア構成(資料:森トラスト)
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 「エディション」は、米国ニューヨークを拠点とする独立系プロデューサーのイアン・シュレーガー氏とマリオットが立ち上げたホテルブランド。個々人の利用場面に柔軟に対応するライフスタイル型の性格を持ち、かつ多様な層を対象とする現代的な「ラグジュアリー」を志向する。1号店は英国ロンドンに13年に開業している。

 既に世界9都市で展開し、日本出店は初。同ブランド11番目のホテルとなる。20年10月27日にシュレーガー氏がオンラインで記者会見に応じた。

多様な使い方を受け入れる巨大ロビー

 客室数は、プライベートテラス付きの15室を含む206室。2つのレストランと2つのバー(一部は2021年開業)の他、スパ、ジム、プール、会議室などから成る。

 内装デザインは隈研吾建築都市設計事務所とシュレーガー氏の率いるISCデザインスタジオが担当した。

 シュレーガー氏は1980年代から、地域の個性に寄り添うデザイン重視のホテルを展開。共用空間を街に開く手法は、新たな社交の場を生む「ロビーソーシャライジング」と称された。その考え方は、東京エディション虎ノ門の31階を陣取る巨大なロビー空間にも引き継がれた。

31階「Lobby Bar」のオフィシャルイメージ。ロビー階は、スラット(羽板)型の天井を組んで「二重構造」の空間としている(写真:マリオット・インターナショナル)
31階「Lobby Bar」のオフィシャルイメージ。ロビー階は、スラット(羽板)型の天井を組んで「二重構造」の空間としている(写真:マリオット・インターナショナル)
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 シュレーガー氏はこう語る。「私たちはみんな、他人と関わるのが大好きな人間という生き物だ。個性の異なる多様な人間が集まり、精神的なつながりを感じる。ソーシャルアニマル(社会的な動物)が1つになる場所をつくった」

 使い方は規定しない。「ソーシャルな交流はもちろん、仕事やミーティング、読書など、どんなシチュエーションにも対応し、心地よく使ってもらえるようにデザインしている」(シュレーガー 氏)と多様性を強調した。